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役員報酬の決定に関する方針

IHIは、2024年5月27日の取締役会において、役員報酬の決定に関する方針の改定について決議しました。この取締役会の決議に際しては、あらかじめその内容を報酬諮問委員会へ諮問し、審議・答申を経ています。

取締役(社外取締役を除く)の報酬

  1. 報酬の決定に関する基本方針
    • IHIとIHIグループの持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目的として、経営理念・グループビジョンならびにグループ経営方針に則した業務の遂行を最大限に促し、具体的な経営目標の達成を力強く動機付けるものとします。
    • 固定の基本報酬、年度の業績と連動する年次インセンティブ(業績連動賞与)、および広くステークホルダーとの価値観を共有することを目的とした中長期的な業績や企業価値と連動する中長期インセンティブ(業績連動型株式報酬)の割合を適切に設定することにより、健全な企業家精神の発揮に資するものとします。
    • 「人材こそが最大かつ唯一の財産である」との経営理念のもと、IHIの経営環境およびIHIが担う社会的役割や責任などを踏まえた、IHIの役員にふさわしい処遇とします。
  2. 報酬水準および報酬構成の割合
    • IHIの事業の性質やインセンティブ報酬の実効性および職責などを考慮して、適切な報酬水準・報酬構成割合に設定します。また、外部専門機関による客観的な報酬市場調査データを定期的に測定し検証します。
    • 報酬構成割合については、標準的な業績の場合、固定の基本報酬:業績連動賞与:業績連動型株式報酬の割合を、取締役会長および代表取締役社長についてはおおむね50%:30%:20%、その他の取締役はおおむね55%:25%:20%となるように設定しています。
  3. インセンティブ報酬の仕組み
    1. 業績連動賞与(年次インセンティブ)
      1. 業績指標の内容およびその選定理由
        業績指標は、株主との価値共有を目的とした「親会社の所有者に帰属する当期利益」、成長に必要なキャッシュ創出力の強化を目的とした「連結営業キャッシュ・フロー」、ESG経営の推進を目的とした「ESG指標」などとし、経営環境や各役員の役割の変化などに応じ、適宜見直しを検討します。

        「ESG指標」では、温室効果ガスの削減、従業員エンゲージメントの向上、DE&Iの推進の取り組みを評価します。

      2. 報酬の算定方法
        毎期支給する金銭の額の算定方法は次のとおりであり、業績目標を達成した場合に支給する額を100とすると、その達成度に応じておおむね0〜200程度で変動します。また、算定結果にかかわらず、無配の場合は取締役に対する年次インセンティブを不支給とします。
        交付される金銭の額=(役職位および参照する利益指標の種類に応じた標準支給額×当該利益指標に応じた業績評価支給率+ESG指標に基づく支給額)×連結営業利益の成長率に応じた調整係数
    2. 業績連動型株式報酬(中長期インセンティブ)
      1. 業績指標の内容およびその選定理由
        業績評価期間は、将来の3事業年度とし、業績評価期間開始時点において業績評価期間最終事業年度の業績目標を設定します。また、業績指標は、グループ経営方針で重視する業績指標で、投資効率を意識した事業運営や持続的成長と企業価値の向上を図ることを目的とした業績指標である「連結ROIC」とし、グループ経営方針の見直しに応じて適宜変更を検討します。
      2. 報酬の算定方法
        業績連動型株式報酬として交付する株式の数の算定方法は次のとおりであり、業績目標を達成した場合に交付する数を100とすると、その達成度に応じておおむね0〜150程度で変動します。なお、当該報酬の一部については、株式の時価に相当する額の金銭を支給します。
        交付される株式の数=役職位に応じた基礎ポイント×業績評価支給率×2025年3月期における当社取締役への在籍月数を12で除して得られる割合×50%
  4. 日本国外で役務を提供する役員の報酬
    業務遂行上必要と認められる場合には、当地の報酬に係る法令、慣行、水準等を勘案した上で、IHIが定める費用等を別途手当として支給するほか、現地でのマーケット水準等を勘案して個別に報酬を定める場合があります。
    なお、手当については、相当する金銭を基本報酬に含めて支給します。
  5. 決定の手続き
    取締役の個人別の報酬などの内容も含め、役員の報酬に関する事項は、その妥当性と客観性を確保するため、IHIが任意に設置する報酬諮問委員会における審議・答申を経て、取締役会で決定します。

社外取締役および監査役の報酬

IHIの社外取締役の報酬は、その職責に応じて、基本報酬のみとします。監査役の報酬は、IHIグループ全体の職務執行に対する監査の職責を負うことから基本報酬のみとし、監査役の協議によって決定します。
社外取締役および監査役の基本報酬は、各役員が担う役割・責任などを考慮して適切な水準に設定します。また、外部専門機関による客観的な報酬市場調査データを定期的に測定し、検証します。

2023年度の報酬実績

報酬等の総額および員数

(単位:百万円)

役員区分(員数) 報酬の総額 報酬等の種類別の総額
基本報酬 業績連動型
株式報酬※1
業績連動賞与※2
取締役(15名) 社内取締役(11名) 624 413 159 51
社外取締役(4名) 57 57
監査役(6名) 社内監査役(2名) 72 72
社外監査役(4名) 43 43
合計(21名) 797 586 159 51
  1. 業績連動型株式報酬の総額は、当事業年度に計上した付与ポイントに対する株式取得費⽤の引当⾦の額であり、実際の⽀給総額とは異なります。
  2. 業績連動賞与の総額は、当事業年度に計上した引当⾦の額であり、実際の⽀給総額とは異なります。

役員の年間報酬等(報酬等の総額が1億円以上の役員)

(単位:百万円)

氏名 役員区分 報酬の総額 報酬等の種類別の総額
基本報酬 業績連動型
株式報酬
業績連動賞与
満岡 次郎 取締役 111 70 30 9
井手 博 取締役 116 72 33 10

業績連動型株式報酬および業績連動賞与の総額は、当事業年度に計上した引当金の額であり、実際の支給総額とは異なります。

CEOの報酬額と全従業員の平均報酬額、年間報酬総額の比率

最高給与受領者(CEO)の年間報酬額等の総額(円、百万円以下切り捨て) 116,000,000
IHI従業員(従業員数:7,840名)の年間報酬総額の平均(円) 8,364,344
比率(CEO:従業員) 14:1

業績連動報酬の評価指標に係る目標および実績

報酬の種類 対象 業績評価
指標
評価
割合
業績評価
支給率変動幅
⽬標 実績 業績評価
⽀給率
業績連動賞与※1 代表取締役 連結当期利益※3、※4 50% 0〜200% 上限:710億円
目標:500億円
下限:290億円
-725億円 0%
連結営業キャッシュ・フロー※4 50% 0〜200% 上限:1,500億円
⽬標:1,000億円
下限:600億円
606億円 26.35%
代表取締役以外の取締役(社外取締役を除く) 連結当期利益※3、※4 40% 0〜200% 上限:710億円
⽬標:500億円
下限:290億円
-725億円 0%
連結営業キャッシュ・フロー※4 40% 0〜200% 上限:1,500億円
⽬標:1,000億円
下限:600億円
606億円 21.08%
個人の業績評価 20% 0〜150% 個別に設定し、代表取締役社長が評価を起案、取締役会で決定しています。 最大値:15%
最小値:10%
報酬の種類 対象 業績評価
指標
株式等
支給率変動幅
⽬標 実績 業績評価
⽀給率
業績連動型株式報酬※2 社内取締役 連結ROIC 0〜150% 上限:13%
⽬標:10%
下限:5%
-5.4% 0%
  1. 業績連動賞与:2024年3月期における職務執行の対価として支給します。
  2. 業績連動型株式報酬:2022年3月31日に終了する事業年度を業績評価期間開始事業年度とし、2024年3月期を業績評価期間終了事業年度としています。
  3. 連結当期利益:親会社の所有者に帰属する当期利益を指します。
  4. 連結当期利益、連結営業キャッシュ・フローの各業績評価指標の実績値は、計画時の為替水準を前提とした調整を加えるなどの対応を行っています。

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