採用
新卒採用
IHIグループは、多様化する学生のキャリア観や早期化する就活スケジュールを捉え、現場におけるインターンシップのテーマ数や受け入れ人数の増加を進めています。学生時代の研究内容が、IHIグループに入社してどのように社会の発展に貢献できるのか、インターンシップによって具体的にイメージしてもらうことでIHI事業への理解を深め、志望度の向上と入社後の早期離職防止につなげています。
キャリア採用
IHIグループは2040年に向けた「中長期の方向性」に掲げる持続的な高成長を成し遂げるため、IHIグループの知見が不足している事業・技術分野に、継続的に外部から人財を獲得し、活躍を推進するとともにその知識の内部化を進めています。
「成長事業」と位置付けている「航空・宇宙・防衛事業領域」においても、キャリア採用者がこれまでの経験、高い技術力や専門性、IHIとは異なる視点・価値観を生かし活躍しています。
人財開発
IHIグループでは、従業員一人一人のキャリアプラン実現に向けた挑戦と学びをサポートするための「キャリア形成支援プログラム」や、その実現を支援するための教育体系を整備しています。
2023年4月に発足したCEO直属のIHIアカデミーでは、IHIグループの変革をリードし、グローバルで活躍できる経営・DX人財および専門人財の育成を行っています。
職位別研修では、新規入社者への導入研修のほか、新任基幹職、新任職長、新任班長を対象に、その職位に必要な知識・スキルを身に付けるための研修を実施しています。
グローバル人財育成では、海外生産拠点やプロジェクトにおける主要業務の経験を計画的に積むとともに、海外赴任前には、グローバルコミュニケーションスキルや異文化対応力に関する講座などを実施しています。
また、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」を重視した研修も実施しています。
IHIグループ教育体系
IHIアカデミー(変革をリードする経営・専門人財の育成)
「IHIアカデミー」では、IHIグループの変革をリードする“グローバルで活躍する経営・専門人財”の育成を進めるため、経営・DX分野と高度専門分野を2本柱としてプログラムを展開しています。共通する特徴は、アクションラーニング※を採用していることで、受講者に対して育成・学びの成果を実務に求め、社会やお客さまに対して価値を提供し続けるための構想力と組織を動かすリーダーシップが磨けるプログラムとしています。
また、経営・DX分野のエントリープログラムとなる「Growth」プログラムでは公募制を導入し、将来世代の意欲のある多様な人財の発掘・確保に取り組んでいます。
アクションラーニング:現実の課題を題材として、戦略や解決策の策定・実行・内省を通し、個人・組織の学習する力を高める学習法
次世代経営リーダー育成研修
IHIグループは、次世代経営リーダーに対し、未経験の領域でも課題の構造を捉え全体最適の視点で変革を推し進める変革のリーダーシップと、IHIグループの経営課題を認識した具体的な事業運営への実践を求めています。そのため、2025年度の次世代経営リーダー育成研修では、投資家へのプレゼンテーションを模擬した「サステナビリティ経営」プログラムのほか、品質、DX、AIなど、現在の重点施策や経営課題に結び付いたプログラムを実施しました。
今後も次世代経営リーダーに求められる要素を考慮し、必要となるプログラムを提供していきます。
DX人財育成研修
IHIグループが、これからの社会課題の解決やお客さまへの価値提供をタイムリーに行い事業を展開していくためには、デジタル・生成AIなどの活用が必須となります。
IHIグループでは、経営リーダーに求めるDX推進上の役割をデジタルスキル標準(IPA)におけるビジネスアーキテクトであると定義し、必要な知識・スキルを身に付けてもらうため、受講者の現在の傾向を踏まえたDXマインドセットや生成AIへの理解促進と活用などを含むプログラムを実施しています。
これらのプログラムは、全社的なDX推進を統括する高度情報マネジメント統括本部と連携して設計・実施しており、デジタル時代の経営課題に対応できる人財の育成を加速し、企業価値のさらなる向上を目指しています。
プロフェッショナル育成研修
IHIグループでは、品質・設計・生産、ものづくり・知的財産の各分野における高い専門性を持つ変革リーダーの育成に取り組んでいます。それぞれの専門分野における知識を習得するだけでなく、ライフサイクルビジネスの視点やデジタル活用の視点も取り込み、あるべき姿の策定や事業環境の分析を通じて課題を抽出し、解決に向けた戦略策定と実行に取り組むプログラムとなっています。
IHIアカデミー取り組み全体像
高度技能者認定制度・技能伝承
IHIグループは、ものづくり技術を支える拠点である各工場で、溶接・機械加工などコア技能の伝承に取り組んでいます。それぞれの分野において専門性の高い技能を有し、後進育成に取り組む役割を担う従業員を高度技能者と認定し(高度技能者認定制度)、計画的な技能伝承を推進しています。
選択型研修
IHIグループは、全ての従業員に開かれた学びの基盤として、選択型研修を整備・拡充し、従業員の自律的なキャリア形成およびスキル開発を支援しています。従業員一人一人のキャリアプランに応じて、自ら選択し、いつでも・どこでも・誰でも学べる仕組みとしています。
2025年度は、約450講座の提供に加え、新たにOffice関連講座を追加するなど、講座内容をさらに充実させました。また、「IHIグループラーニングプラットフォーム」の機能を強化し、自分に合った講座が見つかる「講座ナビゲーション」や、職能等級に応じ推奨講座を表示する「おすすめ講座ページ」を新たに導入しました。さらに、受講促進を目的として、受講推奨講座に関するPRメールを定期的に配信するなど、従業員が学びやすい環境の整備を進めています。
選択型研修講座の一例
IHIグループ人材開発交流センター
IHIグループ人材開発交流センター「I-STEP湘南」(神奈川県横須賀市)は、国内外のグループ従業員を対象とした研修および会議施設です。この施設は、IHIグループの仲間が集い、企業理念や価値観を共有し、活発なコミュニケーションを図りながら、共に学び成長する場として活用されています。また、従業員とその家族のウェルビーイング(Well-Being)の向上を目指し、保養の取り組みも充実させています。
キャリア開発
キャリア・デべロップメント・プログラム(CDP)
IHIグループでは、キャリア形成・能力開発の基本的な枠組みを「キャリア・デベロップメント・プログラム(略称:CDP)」として実施しています。自律的なキャリア形成を促す仕組みとして、2019年度よりグループ共通の個人別キャリア開発プログラムとして導入しており、一人一人が作成するキャリアプラン(未来設計図)を起点に、その実現に向けて、どのような挑戦や学びに取り組んでいくかを上司と話し合い、具体的な計画に落とし込んで実行しています。
この仕組みにより、従業員一人一人が、自律的に自身のキャリアプランを考え、業務や教育などの機会を通じて成長し、学び続けることを支援しています。
キャリア形成支援プログラム
IHIグループでは、従業員の自律的なキャリアデザインの浸透とワークキャリア・ライフキャリアの充実を図るために、 一人一人が活躍できる環境づくりの一つとして、キャリアデザインをサポートする「キャリア形成支援プログラム」を提供しています。このプログラムの下、将来的に充実したキャリアを歩むためのスキルや能力の開発計画を自ら考え、実行できるようにすることを目的に、キャリアステージに合わせたキャリアデザインセミナーを開催しています。
また、キャリアプラン作成支援の一環として、社内外のキャリアアドバイザーと1対1で自身のキャリアプランを考えることができる支援窓口を運営しており、これまでに延べ約250名が利用しています。
学び直し
IHIグループは、事業環境の変化や技術革新に対応して、必要な知識やスキル、技術・技能をプロアクティブに身に付ける「リスキリング」のための研修プログラムの充実に取り組んでいます。
また、人財のリソースシフトと最適配置を進める中で、業務内容が変わる従業員の早期活躍のための支援プログラムを提供しています。
越境・挑戦の機会提供
IHIグループは、異部門間ローテーションや社外研修派遣、パートナー企業・官公庁・スタートアップ企業への派遣、大学・研究機関や他社との共同開発への参加など、多様な経験・異なる視点を身に付けられる越境・挑戦・実践の機会を提供しています。
また、IHIアカデミーでは実践を通じた成長を重視しており、志を持つ人財を高難度なミッションや重要ポジションへ配置・登用することも行っています。目指すキャリアに必要なリーダーシップやスキルを実務で磨くべく、変革リーダーたちが新たなミッションに日々挑戦しています。
キャリアチャレンジ制度
IHIグループでは、従業員の自律的なキャリア形成およびスキル開発の機会を提供すること、またIHIグループ内の双方向的な人財異動を促進することで人財の機動的な最適配置を実現することを目的としたキャリアチャレンジ制度(グループ内公募制度)を導入しています。常時掲載されている各部門からの求人案件に対して、応募条件を満たした従業員が自ら応募し、求人部門による選考などを通じて、求人部門と応募者の双方が合意することで異動が成立する仕組みです。
制度導入から2025年度末までに、458名の従業員がこの制度を活用して異動し、新たなキャリアにチャレンジしています。
社外での兼業、社内での副業
IHIグループでは、従業員がキャリアの自己実現や成長に向けて、自律的・主体的に考え、新たなことに挑戦する場を提供しています。その一環として、社内外での多様な経験を促し、多様な視点・発想を経営に生かしていく目的で、社外での兼業(セカンドジョブ)や社内での副業の促進に取り組んでいます。
一例では、社外兼業での大学・研究機関、行政機関・スタートアップへの参画や、社内副業でのSTEAM教育企画、ジェンダーギャップ解消、グリーンダイヤモンド事業検討などの活動テーマがあります。
2025年度においては、社外でも兼業約140名、派内での副業約30件、延べ約120名の活動が登録されています。
ジョブクラフティング・キャリアシフトへの支援
IHIグループでは、40歳代・50歳代の従業員が仕事へのモチベーションを高めることへのサポートとして、仕事の意味付けと役割を改めて明確化したり、新しい視点を取り入れたりするためのジョブクラフティング研修を、所属会社や職位に関係なく希望者へ提供しています。
また、IHIに在籍する管理職を対象とする「キャリアシフト・プログラム」を整備しており、50歳になる前にキャリア研修を受講した上で、以降の働き方を複数のキャリアコースから選択できるようにしています。コースの中には、主体的に社外に転進して第2の人生を切り拓こうとする人を支援する「キャリアシフトサポート制度」も準備しており、制度利用者には年齢に応じたキャリアシフト退職加算金が支給されます。
評価・報酬
パフォーマンス評価
IHIグループでは、経営方針や事業戦略と個人の目標とを接続することで、個人の成長を通じた組織全体の戦略遂行力の向上を目指しています。具体的には、上司と部下の対話を通じた目標設定において、成果に関する業績目標と「求める発揮行動」に基づく行動目標を設定し、期中の1on1において適切な目標設定とフィードバックによる個人の成長と組織としてのパフォーマンス向上を図っています。こうした行動と成果の積み重ねを通じて、戦略の実行と人財の成長が日々の業務の中で連動する状態をつくっています。加えて、マネージャーの自己認識向上とマネジメント力強化を目的に、上司・部下・同僚からの360度フィードバックを年1回実施しています。多面的な評価により強み・課題を把握し、行動変容およびマネジメントの質向上につなげています。
また、会社業績への著しい貢献や業務上の有益な発明・考案、従業員の模範となる行為などがあった場合に、その功労を称える全社表彰制度を設け、チーム単位での業績を評価する仕組みを整備しています。
公正・適切な処遇
IHIグループでは、公正・適切な処遇を実現するため、労使間での真摯な対話を通じ、賃金の引き上げに取り組んでいます。
また、「パートタイム・有期雇用労働法」に基づき、同一労働同一賃金を原則として、それぞれの業務や責任の範囲に応じた適切な取り扱いを行い、不合理な格差が生じないよう人事制度の整備を行っています。また、グローバルで最低賃金以上となることを原則としています。
期間従業員の正規従業員への登用
IHIは、期間従業員の中から正規従業員へ登用する仕組みを導入しています。これは期間従業員の中から、本人の希望の下、一定の基準を満たした従業員を正規従業員に登用する制度です。
企業成長への参加
IHIグループでは、企業と従業員が同じ方向を向いて共に成長する仕組みづくりとするために、企業の成長を自らの成果として実感し、将来にわたって共有できるような取り組みを進めています。
選択型確定拠出年金制度
IHIグループでは、退職金制度とは別に、従業員が自身のライフプランや将来設計に応じて選択できる資産形成の手段として、選択型確定拠出年金制度を導入しています。
従業員一人一人が将来を見据えた資産形成に主体的に取り組める環境を整えることで、長期的な安心感を基盤に、企業と共に持続的に成長する意識の醸成を図っています。
従業員持株制度
IHIでは、従業員がIHI株式への投資を少額から継続的に行える従業員持株制度を設けています。給与や一時金からの拠出に加え、会社からの奨励金制度を通じて、従業員が企業の中長期的な成長に参加し、その成果を自らの資産形成として実感できる仕組みとしています。2026年3月時点で従業員持株会に加入している従業員の割合は56.35%です。
経営と従業員の相互理解
IHIグループでは、経営の方向性と従業員一人一人の行動や意識とのアラインメントを維持・強化するため、経営と従業員の相互理解を重要な取り組みと位置付けています。IHIグループ全体で対話や意見交換の仕組みを整備し、経営幹部・管理職・人事部門が一体となって、経営の意図と従業員の意識をつなぐ環境づくりを進めています。
主要な事業所・関係会社では、経営幹部と従業員との対話を実施しています。 2024年度には、品質・安全・コンプライアンス・DE&I、2025年度には全社重点施策をテーマに意見交換を行いました。対話を通じて寄せられた声は経営幹部にフィードバックし、必要なアクションにつなげることで、戦略の浸透と従業員エンゲージメントの向上を図っています。
事業領域・SBU・拠点においても、経営層や領域幹部と従業員の対話の機会を設けています。双方向の意見交換を通じて、現場の声や課題を把握し、各領域・組織の施策に反映しています。
また、社長がグループ全従業員に向けて経営メッセージを直接発信する「全社員ミーティング」を開催し、2024年度は「DE&I」、2025年度は「中長期の方向性に向けた組織文化」をテーマとして、双方向のコミュニケーションを行いました。組織文化については、グループ全従業員へのアンケートや対話を通じて「目指す組織文化」の方向性を定め、今後は日々の行動や対話を通じてその定着を図っていきます。