宮城県仙台市と大阪府堺市で出前授業「橋のひみつを探ろう」を行いました
IHI東北支社とIHIインフラシステムは、2024年2月から3月にかけて、「橋のひみつを探ろう」というテーマで出前授業を行いました。2月15日には宮城県仙台市にある宮城学院中学校3年生2クラス(43名)に対して、3月7・8日は大阪府堺市にある堺市立日置荘(ひきしょう)中学校2年生4クラス(142名)に対して実施しました。


この授業では、まず橋梁の種類、橋の歴史、桁橋・斜張橋の構造などについて講義を行った後に、模型を使用して、桁橋・斜張橋の役割や構造についての実験を行います。橋梁の建設技術には中学3年生の理科で学ぶ「力の分散」の原理が生かされていることを知ってもらうことで、学校の勉強が自分の身近なところに生かされていることを実感してもらう内容となっています。授業のプログラムは,IHI、IHIインフラシステム(IIS)、お茶の水女子大学(サイエンス&エディケーション研究所)とで共同開発し、当日は同大学吉村特任准教授にも講師を務めていただきました。
斜張橋の模型製作は,橋桁を吊り上げるワイヤーを適切な力で張り出すのが難しく,生徒の皆さんもより美しい橋を目指して試行錯誤していました。


そのほか、開催地に関連したIHIグループの事業についても紹介しました。
宮城県仙台市には、IHIの東北支社があります。東北地区にあるその他の主要な拠点(相馬工場、相馬グリーンエネルギーセンター)とIHIグループの4事業領域の取り組みについても説明を行いました。
大阪府堺市には、IISの本社、工場があります。当日はIISの若手エンジニアも参加し、仕事の話も交えて講義を行いました。IHIグループが橋梁の建設を通じ国内外の社会インフラ整備を行っていること、台風や豪雨で被災した橋梁の早期復旧により地域の暮らしに貢献していることを説明しました。
生徒からは、橋の建設期間や費用、橋の形式をどうやって決めるかなど、たくさんの質問がありました。授業後には、「普段なにげなく利用している橋に歴史があることを知り,もっと知りたくなった。」「仲間と話し合いながら模型を組み立てて実験をしたことはとても大切な時間となった。」との意見が出るなど、橋への理解や興味が深まり、社会インフラとして重要なものであることを感じてもらえました。
IHIグループは、これからもこのような出前授業を通じて地域とのつながりを深めるとともに、若い人たちが社会インフラを支える土木の仕事や役割に興味を広げてもらえるよう、次世代育成に貢献していきます。