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燃料アンモニア利用実証事業記念式典が行われました

 IHIは、株式会社JERA(JERA)と共催で、6月1日にJERA碧南火力発電所(愛知県碧南市)にて燃料アンモニア利用実証事業の記念式典を行いました。
 IHIは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)およびJERAとともに、「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/アンモニア混焼火力発電技術研究開発・実証事業」(以下、本事業)に取り組んでいます。
 4月1日には、世界初となる大型商用石炭火力発電所における燃料アンモニア転換の大規模実証試験(以下、本実証試験)をJERA碧南火力発電所で開始しました。その後、4月10日に定格100万kW運転においてアンモニア20%燃料転換を達成し、これを記念して本式典を開催しました。本式典には、石井経済産業大臣政務官、NEDOの斎藤理事長をはじめとした85名が出席しました。IHIからは、井手代表取締役社長が出席し、主催者挨拶を行いました。

テープカットの様子
テープカットの様子

 アンモニアは、水素を低コストで効率良く輸送・貯蔵するための水素エネルギーキャリアとしての役割に加え、火力発電の燃料として直接利用が可能であり、燃焼時に二酸化炭素(CO₂)を排出しない燃料として期待されています。本事業は、日本をはじめエネルギー安定供給の観点から調整電源として火力発電が必要な国にとって、低コストかつスピーディーに脱炭素化を進める第一歩となりうる重要なプロジェクトです。事業期間は2021年6月から2025年3月の約4年間で、今後の環境負荷の低減に向けて、大型の商用石炭火力発電機においてアンモニアへの燃料転換技術を確立することを目的としています。なお、本実証試験は2024年6月26日に終了しました。
 IHIは、2021年に「IHIカーボンニュートラル2050」を掲げ、2050年までにバリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現することを目指しています。本事業で得られた成果をもとに、火力発電所におけるアンモニア50%以上の燃焼技術の確立や100%燃焼バーナの開発に取り組みます。クリーンな燃料への転換技術をもって、CO₂排出量低減に向けて貢献するとともに、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、地域やお客さまのニーズに適した様々なソリューションを提供していきます。

  • 水素エネルギーキャリア…水素を取り扱いが容易な別の物質に変換して輸送、貯蔵する手段やシステム
井手社長の主催者挨拶の様子
井手社長の主催者挨拶の様子

【関連情報】
2024年4月1日プレスリリース
JERA碧南火力発電所における燃料アンモニア転換実証試験を開始
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/resources_energy_environment/1200736_13676.html

2024年5月16日お知らせ
JERA碧南火力発電所における燃料アンモニア転換実証試験の進捗報告
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/resources_energy_environment/1200813_13676.html

2024年6月26日お知らせ
JERA碧南火力発電所における燃料アンモニア転換実証試験の終了について
https://www.ihi.co.jp/all_news/2024/resources_energy_environment/1200907_13676.html

「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/アンモニア混焼火力発電技術研究開発・実証事業」に関する動画
JERA碧南火力発電所における燃料アンモニア転換への挑戦
https://youtu.be/ov5i6xN78tc

碧南火力発電所 燃料アンモニア利用実証事業記念映像 "Energy for a New Era"
https://www.jera.co.jp/corporate/about/zeroemission#tab2

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