呉事業所が地元自治会の歴史探訪ウォーキング大会へ協力しました
IHI呉事業所は、2024年10月5日に呉市宮原地区自治会連合会の歴史探訪ウォーキング大会に協賛し、そのコースとして事業所の一部を公開しました。この行事は、地域の皆さんの健康づくりを推進するべく、呉市宮原地区まちづくり推進委員会が企画しているイベントです。当日は天候にも恵まれ、31名が参加されました。

見学の最初には、案内役の従業員による呉事業所の概要説明を行いました。呉事業所は、呉海軍工廠※としてつくられ、戦後にその敷地と設備をIHI(当時は播磨造船所呉船渠)が受け継いだものです。かつてIHIの造船事業を支えた事業所でもあり、今では航空エンジンシャフトの世界一の生産拠点となっています。建設当時の建物は今でもきれいに保存されており、現在はIHIグループの事務所等として利用しています。
グループ従業員の執務室となっている呉総合事務所本館(白い建物)は、当時は呉海軍工廠造機部の庁舎として使われており、主に技術者が設計や製図などをしていた場所だったそうです。史料館などがある呉総合事務所別館(レンガの建物)は、呉海軍工廠造船部の庁舎でした。こちらは当時の幹部の方が執務をしていた場所だったと伝えられています。
- 工廠とは軍隊直属の軍需工場のことで、武器・弾薬をはじめとする軍需品を開発・製造・修理・貯蔵・支給するための施設。呉は戦艦大和を建造した場所としても有名


本館の見学後、戦艦大和を建造したドック※の起工と竣工の記念碑を案内しました。その後、別館内にある史料館を見学してもらいました。史料館の中では自由に展示物を見てもらい、参加者各々に楽しんでいただきました。呉造船所の社歌の楽譜を見た方からは、「音源を聴いてみたかった」という声が上がったり、当時の思い出話で盛り上がったりと、とても賑やかな史料館見学となりました。
見学後には、参加された皆さんからお礼の言葉をたくさんいただき、地域の皆さんとのつながりを感じることができました。
IHI呉事業所はこれからも地元自治会との交流を深め、地域に根差した企業活動を継続していきます。
- ドック…船の建造・修理・メンテナンスなどを行う場所

