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次世代人材の育成

内閣官房主催のEXPOスクールキャラバンで出前授業「アンモニアの特徴を実験から学ぼう」を行いました

 IHIグループは、2025年4月から開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)に、「フューチャーライフ万博・未来の都市」のブロンズパートナーとして参加します。それに伴い、2024年11月から12月にかけて、万博の関連事業である内閣官房主催の「EXPOスクールキャラバン」の一環として、全国の小学校で出前授業「アンモニアの特徴を実験から学ぼう」を行いました。
 「EXPOスクールキャラバン」とは、大阪・関西万博に出展・協賛する企業などが、全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校等の児童・生徒を対象に、2024年度の2・3学期にかけてSDGsや未来社会について考え、学ぶ授業を提供するプログラムです。
 今回のEXPOスクールキャラバンでは、IHIグループが技術開発を進めているアンモニアについて授業を行いました。11月12日には大野市下庄小学校(5年生44名)、12月4日には米原市立柏原小学校(6年生10名、5年生15名)、12月20日には東京都板橋区立緑小学校(5年生47名)の児童が授業を受けました。

授業の様子
授業の様子

 この授業の教材はIHIのオリジナルで、当日の講師もIHI従業員が務めました。冒頭では、大阪・関西万博とIHIの展示内容について理解を深めてもらうために、PR動画を用いて分かりやすく説明しました。その後、燃焼しても二酸化炭素(CO2)が発生しないアンモニアの特徴や用途、IHIのアンモニアに関する取り組みについて講義を行い、アンモニアを「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」技術を体験してもらいました。

 アンモニアを燃焼させる実験では、アンモニアを燃やした際の炎の色を観察してもらいました。アンモニアを溶解させる実験では、水に溶けやすいアンモニアの性質を利用する噴水実験を行いました。アンモニアが水に溶けることで、真空状態になった丸底フラスコ内にフェノールフタレイン溶液を加えた水が吸い上げられ、勢いよく水が噴出する様子を見てもらいました。噴出したフェノールフタレイン水溶液にアンモニアが溶け、水溶液の色が無色から赤色に一瞬で変わる様子に、多くの児童から歓声が上がりました。講師が模範実験をした際には、児童たちは講師の実験器具を取り囲んで興味深く見学していました。実験は安全に十分注意して行われ、無事終了することができました。

 参加した児童からは「アンモニア噴水の実験をやってみたかったので嬉しかった」などの感想や、「最後の噴水の実験では、他の色にも変わるの?」といった質問もあり、溶かす液体によっては色が変わると講師が回答すると、驚いた様子で、理科へ興味を持ってもらえたことがうかがえました。
 今回の出前授業では、子どもたちに理科への興味を持ってもらったとともに、環境に配慮した燃料であるアンモニアについて理解を深めてもらう機会となりました。IHIグループでは、今後もこのような出前授業を通じて、グループの事業活動への理解促進と次世代人財の育成を進めていきます。

【関連情報】
大阪・関西万博「未来の都市」 | 株式会社IHI

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