福島県南相馬市立小高中学校で出前授業「二酸化炭素回収技術って何?~地球温暖化との関連~」を行いました
IHIは、2月13日に福島県南相馬市立小高中学校3年生(13名)に対し、出前授業「二酸化炭素回収技術って何?~地球温暖化との関連~」を行いました。南相馬市役所には、脱炭素社会推進担当としてIHI従業員が出向していることから、脱炭素社会推進施策の一環として、南相馬市役所から本授業の実施を依頼されたものです。
授業のプログラムは、IHIとお茶の水女子大学(サイエンス&エデュケーション研究所)とで共同開発したもので、講師は同大学の吉村特任准教授に務めていただきました。

授業では、IHIが研究開発している二酸化炭素(CO₂)回収技術について理解を深めてもらうために、CO₂の分離・回収技術を講義と実験を通して学んでもらいました。講義の冒頭には、地球温暖化の仕組みや、大気中のCO₂の濃度上昇による地球環境の変化について説明しました。温暖化対策のために大気中のCO₂を減らす重要性を伝えた後、その手段の1つであるCO₂の回収技術について、分かりやすく説明しました。
実験では、乾燥剤(モレキュラーシーブ)を使用してCO₂を回収したり、化学反応を利用したCO₂の取り出しを体験するなど、技術の基礎について学んでもらいました。

生徒からはCO₂の回収に使用したモレキュラーシーブへの関心が高く、「構造はどのようになっているか」などの質問があり、講師から「表面上の細かな穴からCO₂を吸収した後、水分が加えられることによりCO₂が弾き出される構造になっている」と分かりやすく説明することでさらに理解・興味を深めてもらいました。
IHIグループは、これからも出前授業での活動を通じて、グループの事業活動の理解と次世代人材の育成を目指していきます。