Change
Location

現在は日本サイトをご利用中です

地域社会との共生

IHI横浜事業所で杉田梅の保護活動を行っています

 IHIは、日本古来の在来種である杉田梅の保護活動を行っています。
 杉田梅とは、神奈川県横浜市磯子区杉田にその名を由来する品種改良をしていない貴重な品種の梅です。かつて杉田地区には三万六千本の梅林が広がり、江戸時代には梅の名所として知られていましたが、その後の火災や塩害、宅地開発により梅林のほとんどが失われてしまいました。しかし、近年、小田原市の曽我梅林の一角に、杉田梅が現存している事がわかり、故郷の杉田地区で、有志による杉田梅の復活・普及活動が行われています。
 杉田地区に位置するIHI横浜事業所では、この復活・普及活動に協力しています。2025年には、1月から2月にかけて、杉田梅の保護に関する活動・イベントを実施しました。

杉田梅植樹イベントの参加者
杉田梅植樹イベントの参加者

 1月には、横浜事業所内の緑地に杉田梅の植樹を行いました。この活動は、事業所内にある約3,000m2の空き地を活用して、杉田梅の幼木を育てているもので、今年で3回目となります。今年は苗木の生育が芳しくなく、何とか10本植樹することができました。現在では約40本の幼木を育てており、2年目には枝が出て、3年目には梅の開花も見られました。
 杉田梅の実は梅酒や梅干しの原料にもなるため、梅の実が成るのを楽しみに、従業員が定期的な水やりや枝の剪定などの手入れを行いながら生育を見守っています。

 また、2025年2月15日(土)〜16(日)には、地域の有志からなる「幻の杉田梅林賑い復興“梅のまち杉田”実行委員会」が主催した「杉田梅まつり」が開催されました。  IHIは本イベントに協賛し、委員としても企画・運営に協力しました。祭りの会場になった妙法寺では、現在も杉田梅の古木が残っており、接ぎ木をした苗木が100本植えられています。当日は、延べ約6,000名が来場しました。

「杉田梅まつり」の様子
「杉田梅まつり」の様子

 2月12日には横浜事業所で、この「杉田梅まつり」にちなんで「横浜事業所 杉田梅まつり」を開催しました。当日は、梅を使用した料理や飲み物が振舞われ、約260名のIHI従業員が参加しました。会場に入りきらないほどの参加者が集まった中、横浜事業所の生物多様性に関する活動の報告や杉田梅の歴史の紹介、杉田梅に関するクイズ大会などが行われ、大盛況のうちにイベントを終えました。

 IHIグループは、これからも近隣地域や企業と連携した環境保護活動を通して、生物多様性保全に取り組んでいきます。

活動レポート トップへ