筑波技術大学主催の「大学等を卒業した聴覚障害者の就労に関する産学官連携シンポジウム」でIHI従業員が講演を行いました
IHIは、2月13日に東京都で開催された、筑波技術大学主催の「大学等を卒業した聴覚障害者の就労に関する産学官連携シンポジウム」に参加しました。本シンポジウムは、聴覚障がい者の就労時に起こる課題とその改善策、在学中に学生自身が就労に向けて準備すべき事項をテーマとして、企業への情報提供と、障がい者雇用に関する理解啓発を目的として毎年開催されています。2025年のテーマは「障害者が活躍できるダイバーシティ推進の実例~共に働く社会に向けて~」でした。当日は、大学関係者や企業の人事担当者など、42名が参加しました。

IHIは、本社に障がいのある従業員の活躍推進に特化した組織(人事部 本社人事グループ 業務支援チーム)を設置しています。2018年度からは、専門のサポートスタッフによる個々の特性に応じた支援を行い、仕事や会社生活全般に対する支援体制を整備しています。現在では、横浜・昭島・相馬の各拠点にも同様の組織を設置しています。
当日は、実際にIHI本社でサポートスタッフとして働く関根理絵さんが、IHIの障がい者活躍支援について講演を行いました。講演では、業務支援チームの役割、障がいのある従業員との向き合い方、障がいのある従業員自身がキャリア形成できるように努力・自立につなげるための支援の重要性を話しました。関根さんがサポートスタッフとして働いている中で、障がいのある従業員と接する際には、「自分の当たり前がいつでも当たり前ではない」ことを意識して相互に歩み寄ること、聴覚障がいのある従業員は耳が聞こえない事だけが就労上のハードルではないため、一人一人に合わせた合理的配慮※をすることの重要性を訴えました。
- 合理的配慮:障がいのある人が社会生活を送る上で直面する障壁を取り除くために、必要かつ合理的な対応を行うこと


IHIグループは今後も、障がい者採用および採用後の人財育成・キャリアアップの支援を積極的に行い、従業員一人一人が活躍できる職場環境の整備に取り組んでいきます。