IHI横浜事業所が自然共生サイトに認定されました
IHI横浜事業所の「IHI横浜事業所自然共生エリア」が、2025年9月16日に自然共生サイトに認定されました。これは2025年4月に施行された、自然共生サイトを法制化した地域生物多様性増進法に基づく認定です。9月30日には、東京都の砂防会館で認定式が行われました。
IHI横浜事業所自然共生エリアは、「在来種を中心とした多様な動植物種からなる健全な生態系」の維持と、「希少な動植物種が生息生育している場」の拡張に取り組んでいる点が評価されました。
IHI横浜事業所自然共生エリアでは、絶滅危惧Ⅱ類に分類されるキンランやクゲヌマランなどの希少植物を確認しており、これらを保護するための定点観察や環境整備を継続しています。春には自然の豊かさを体感できる機会として、従業員向けに「キンラン、ギンラン、クゲヌマラン観察ツアー」を開催しました。
また横浜事業所は、磯子区杉田にその名を由来する、品種改良していない貴重な杉田梅の保護活動にも力を入れており、植樹や生育を通じて、地域の文化的・生態的価値の継承に貢献しています。
これらの活動は、地域との連携を深めるとともに、環境教育の場としても活用しています。
横浜事業所の自然共生エリアの一部では、「i-Garden」と名付けた緑地を活用して「協生農法」による持続可能な作物の栽培を試行しています。「協生農法」とは、無耕起※1・無施肥※2・無農薬で生物の力を活かして強い生態系をつくる農法です。この農法により多様な植物や昆虫類を確認しています。
- 1 無耕起…農地を耕さずに作物を栽培する方法
- 2 無施肥…肥料を用いずに土地本来の力を引き出す栽培方法
IHIは今後も生物多様性保全の取り組みを継続し、「自然と技術が調和する社会を創る」ことを目指して、一層生物多様性に配慮した事業活動を推進していきます。