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次世代人材の育成

江東区立有明西学園で出前授業「脱炭素を学ぼう!アンモニアってすごい!」を行いました

 IHIは、2025年9月24日(水)から26日(金)の3日間で、豊洲本社近隣の江東区立有明西学園(小中一貫の義務教育学校)の6年生157名を対象に、出前授業「脱炭素を学ぼう!アンモニアってすごい!」を行いました。本授業には、3日間で延べ24名の従業員が講師や実験のサポート役として参加しました。

 当日は、カーボンソリューション事業に携わる従業員が講師として授業を行いました。授業に使用した教材は、お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所の吉村和也特任准教授の監修のもと作成したもので、授業には吉村特任准教授にもサポートでご参加いただきました。

 授業の冒頭では、地球温暖化のメカニズムとその対策となる脱炭素について解説しました。その後、手回し発電機と火力発電モデルを用いて発電の原理を体感する実験を行いました。火力発電モデルは、フラスコ内でお湯を沸かして蒸気を発生させてタービンを回し、LEDライトを点灯させるものです。LEDライトの点灯に成功すると、児童たちからは歓声が上がりました。

 続いて、アンモニアの生成・燃焼実験を行いました。実験に先立ち、アンモニアが、その特徴から、二酸化炭素を出さない次世代エネルギーとして重要な選択肢の1つであることを説明しました。実験は、アンモニアを生成して試験管に集めて火をつけるというものです。さらに、燃焼して発生した気体を石灰水に通して、白濁しないことで、二酸化炭素が含まれないことを検証しました。実験は、目の前で起こる現象への児童たちの驚きの声と共に、安全への十分な配慮のもと、無事に終了することができました。一連の実験をとおして、アンモニアが環境に配慮した燃料であることへの理解を深めてもらいました。

アンモニア燃焼実験
アンモニア燃焼実験

 授業のまとめとして、IHIが実施した、アンモニアを火力発電の燃料として利用する実証試験について紹介しました。この出前授業で学んだことが、発電所での実証試験というスケールの大きな取り組みに応用されていることに、児童たちは大きな関心を持った様子でした。
 最後に、「生活の中で二酸化炭素排出量を減らすための行動」をテーマに意見交換を行いました。公共交通機関の利用、マイバッグの持参など、日常生活で脱炭素に貢献できる行動を考えてもらう良い機会になりました。

授業のまとめ
授業のまとめ

 参加した児童たちからは、「理科が好きになった」「学校の授業で使えない物や道具を使えて楽しかった」「普段から環境にやさしいことをしたいと思った」「アンモニアについてはあまり知らなかったが、実験を通していろいろな性質を知ることができた」「アンモニアを発電に使えると知り、驚いた」などの感想がありました。

 IHIグループは、これからも出前授業を通じて、グループの事業活動の理解と次世代人材の育成を目指していきます。

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