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トップメッセージ

「自然と技術が調和する社会を創る」
IHIグループ一丸となって
ESG経営に取り組む

代表取締役社長
最高経営責任者
井出 博

IHIグループは、「技術をもって社会の発展に貢献する」「人材こそが最大かつ唯一の財産である」を経営理念とし、1853年の創業以来、その時代時代における社会課題の解決に貢献してきました。近年は、不安定さが常態化する社会環境の中で、企業にも、気候変動や資源枯渇への対策、人権の尊重など多くの社会課題の解決が求められていると感じています。

私たちは、このような課題解決を経営の機軸としても捉えていくべきと考え、2021年11月に「IHIグループのESG経営」を発表しました。そこでは、地球環境とそこに暮らす人びとが持続可能であるために、未来世代も含めたあらゆる人びとが、豊かに安心して暮らすことができる社会を創る─「自然と技術が調和する社会を創る」をありたい姿と定めました。

ありたい姿の実現に向けて、とりわけ重要視しているのは気候変動への対策です。2021年には「IHIカーボンニュートラル2050」を掲げ、事業活動や提供する製品・サービスを通じて、2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目指しています。IHIグループは世界に先駆けて、燃焼させてもCO2を排出しないアンモニアを燃料として利用する技術の開発に取り組んできました。この技術を早期に確立するとともに、アンモニアの製造から利活用までのバリューチェーンの構築を目指していきます。

また、社会課題に取り組む上では、人権の尊重、それに向けて特にDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進が欠かせません。IHIグループでは、さまざまな取り組みを通じてDE&Iを推進し、これをグループの文化にまで高めることに挑戦しています。お互いを認め、活かし合い、挑戦する機会を公平に提供することで、声の出せる組織風土を築き、過去のやり方にとらわれない自由な発想から新たな事業の創出を目指していきます。

IHIグループでは、2019年、2024年と、不適切事案の公表が相次ぎました。これを由々しき事態と捉え、2024年度は、各関係会社・事業所での全体集会や、経営幹部と従業員がコンプライアンスなどについて理解を深め合う対話を数多く設定し、ステークホルダーの方々の信頼を裏切るような行為を起こさない強い決意を、経営幹部から直接伝えました。コンプライアンスの徹底がなければ、IHIグループの存続も成長もないと考えています。ステークホルダーの方々の信頼に応えるべく、私が自ら先頭に立ち、不適切行為の根絶に全力を注いでいきます。

これからもさまざまなステークホルダーの皆さまとの対話を進め、将来ありたい姿である「自然と技術が調和する社会を創る」ことを目指し、引き続きIHIグループ一丸となって、ESG経営に取り組んでまいります。