千葉銀行と「トランジション・ローン」の契約を締結
IHIは，このたび株式会社千葉銀行（取締役頭取：米本 努，以下，千葉銀行）と「トランジション・ローン」の融資契約（以下，本融資）を締結しました。
本融資は，脱炭素社会実現に向け着実なGHG削減の取組みを行う企業に対し，グリーンに到達するまでの移行（トランジション）期間にその取組みを支援することを目的としたファイナンスで，IHIが2023年9月に策定したサステナブル・ファイナンス・フレームワークを活用したものです。これは，IHIが5月に公表した「グループ経営方針2023」における，ESG経営の一層の推進に向けた取組みのうち，航空機の軽量化や航空機エンジンの電動化を中心とした航空エンジン・ロケット分野や，アンモニアを中心としたクリーンエネルギー分野への投資をはじめとしたフレームワークで定める適格プロジェクトを資金使途としています。
航空エンジン・ロケット分野では，民間航空エンジンの主要パーツを担当して培った実績とバリューチェーンを強みとして維持しつつ，生産効率ならびに業務構造改革を推し進め，軽量化技術，電動化技術の開発や水素燃料の適用に加え，SAF合成燃料の開発と事業化に向けた取組みを強化することで，環境に優しく，経済的な航空機におけるカーボンニュートラルの実現を目指します。
クリーンエネルギー分野では，世界をリードするアンモニア燃焼技術を活用したガスタービン等発電機器や，トップクラスの実績を誇る貯蔵・受入基地などを起点とし，世界各国のパートナーと「造る・運ぶ・使う」ネットワークづくりを加速させ，アンモニアバリューチェーンの実現に貢献していきます。
IHIグループは，「技術をもって社会の発展に貢献する」，「人材こそが最大かつ唯一の財産である」という企業理念ならびに 「IHIグループのESG経営」の方針のもと，気候変動の緩和と適応を重要な経営課題のひとつとして位置づけています。
本融資によって調達した資金を活用し， 事業のトランスフォーメーションを進めるべく，トランジション戦略を推進し，バリューチェーン全体でカーボンニュートラルを実現するともに，グローバルでのカーボンニュートラルの実現に貢献します。
【参考リンク】
IHIサステナブルファイナンス・フレームワーク
https://www.ihi.co.jp/sustainable/finance/i/framework.pdf
「グループ経営方針2023」
https://www.ihi.co.jp/ir/management/management_plan/
IHIグループのESG経営
https://www.ihi.co.jp/csr/esg/index.html