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資源・エネルギー・環境

日本ガイシからメタネーション標準機を受注

 IHIはこのたび,日本ガイシより二酸化炭素(CO2)と水素(H₂)から都市ガスの燃料などとして利用できるe-methane(合成メタン,CH₄)を製造するメタネーション標準機を受注しました。
 本装置は,同社工場内の燃焼炉から回収したCO2を用いて製造したe-methaneを,燃焼炉の燃料として再利用するカーボンリサイクルの実現性を評価する実証試験で使用される予定で,IHIは2024年12月に納入する予定です。

メタネーション標準機
メタネーション標準機

 「メタネーション標準機」は,カーボンニュートラル実現に向けて,工場や事業所などでメタネーション装置を試験運用したいというニーズから販売を開始したものです。設計標準化により,導入コストを抑え,短納期での納入が可能であること,必要な機器をコンパクトにパッケージ化しているため据付が容易なことに加え,複数台導入することでメタン製造量の拡張も可能であることを特徴としています。

 またIHIは,メタネーション標準機に加え,その運転データから算出したCO2排出/削減量をブロックチェーン技術により記録・見える化し,環境価値に変換して外部市場に流通させる「ILIPS環境価値管理プラットフォーム」を提供することが可能です。これを適用することで,e-methaneの環境価値を定量化・デジタルアセット化し,メタネーションの社会実装を一層促進することが可能となります。

  IHIは,CO2回収技術やCO2からプラスチック原料である低級オレフィン製造技術など,カーボンリサイクルに関する多様なソリューションを組み合わせるエンジニアリングサービスの提供によって,2050年カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。


【参考資料】
■装置の仕様
方式       :サバティエ方式
反応器型式    :シェル&チューブ
合成メタン製造量 :12.5 [Nm³/h]  *低負荷運転も可能
エンクロージャ寸法:幅2,250mm×長さ6,100mm×高さ2,850mm

■関連プレスリリース:
・2023年1月23日 国内初 メタンバスへ再エネ利用のe-methane(合成メタン)を供給開始~福島県相馬市運用のコミュニティバスでCO2フリー水素からのe-methaneを活用~
https://www.ihi.co.jp/all_news/2022/other/1198153_3483.html

・2023年1月13日 東邦ガス知多LNG共同基地向けに,メタネーション標準機を初受注~バイオガス由来のCO₂を有効活用~
https://www.ihi.co.jp/all_news/2022/resources_energy_environment/1198144_3473.html

・2022年10月21日 CO₂と水素から燃料をつくる,メタネーション装置を販売開始 ~設計標準化により,短納期かつ高拡張性を実現~
https://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2022/resources_energy_environment/1198059_3473.html

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