高効率の汎用ターボコンプレッサーの新機種「TRZシリーズ」を販売
~お客さまの幅広い流量・圧力レンジのご要望に対応し、高効率化の実現、ランニングコスト低減、メンテナンス性向上に寄与~
株式会社IHIのグループ会社である、株式会社IHI回転機械エンジニアリング(所在地:東京都江東区、社長:森川 圭一、以下「IHI回転機械エンジニアリング」)は、汎用ターボコンプレッサーの新機種「TRZシリーズ」(以下、「本機種」(*1))の販売を開始しました。
従来より、IHI回転機械エンジニアリングでは、お客さまの様々な流量・圧力のご要望に応じた各種コンプレッサーモデルを取り揃えていましたが、新たに、世界で最も市場規模の大きい、主電動機出力500kW~1,120kW、吐出空気量 5,600~12,320m3/h(吐出圧力:0.7MPaG仕様)のレンジを広範囲にカバーする高効率のターボコンプレッサーをご提供します。
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1. | 高効率化の実現 新規に開発したインペラを採用することで、従来機種「TREシリーズ」と比較して、高効率化の実現と約15%の流量拡大を達成し、カーボンソリューションにも貢献。 |
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2. | ランニングコスト低減 高速回転するピニオン軸を支持するピニオン軸受に直接潤滑方式を採用。従来の油浴方式と比較して、潤滑油の攪拌による機械損失を低減し、さらに冷却性能を向上させることで、従来機種を上回る耐荷重性能を実現。省エネによりランニングコストを低減。 |
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3. | メンテナンス性向上 インペララインナップを増やすことで、従来機種では流量・圧力に応じた使い分けが必要だったピニオンギヤおよびギヤボックスの仕様を限定し、メンテナンス性が向上。流量や圧力を変更する場合、エアロ部品のみの交換で対応可能。 |


本機種はIHI回転機械エンジニアリングの辰野工場(所在地:長野県上伊那郡)で製造し、今後、主にアジア市場向けを中心にシェア拡大を目指します。本機種の市場投入により、汎用ターボコンプレッサーのラインナップは7機種に拡充し、お客さまの幅広い生産シーンのご要望に合わせ、より最適なソリューションを提供します。
IHI回転機械エンジニアリングは1970年の発売開始以降、累計で10,000台を超すターボコンプレッサーを国内外のお客さまに販売してきた日本のターボコンプレッサー事業のマーケットリーダーです。長年にわたり培ってきた高速回転機械技術と、デジタル技術をはじめとする最新技術を組み合わせ、製品設計、販売およびメンテナンスサービスまで自社一貫体制でご提供し、今後も、お客さまの課題解決に貢献して参ります。
(*1)今般の販売は電源周波数50Hz向け。2025年10月以降に60Hz向け販売予定。

【会社概要】 |
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(1)所在地 | : | 東京都江東区東雲一丁目7番12号 |
(2)代表者 | : | 代表取締役社長 森川 圭一 |
(3)資本金 | : | 1,033,500,000円 |
(4)事業概要 | : | 汎用圧縮機、プロセス圧縮機、化学機械(分離機)、スラリー、舶用過給機、 トンネルファン、ボイラファン |