株式会社IHIインフラシステム

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「第1・第2ボスポラス橋大規模修繕プロジェクト(トルコ)」
国土交通大臣表彰「第4回 JAPANコンストラクション国際賞」を受賞

-2021年06月18日-

 IHIのグループ会社である株式会社IHIインフラシステム(所在地:大阪府堺市,社長:石原 進,以下「IIS」)がトルコ共和国において施工した「第1・第2ボスポラス橋大規模修繕プロジェクト」が,第4回 JAPANコンストラクション国際賞の建設プロジェクト部門において,国土交通大臣表彰を受賞しました。
 昨年の「オスマン・ガーズィ橋(イズミット湾横断橋)プロジェクト」に続き,2年連続の受賞となります。

修繕後の第1ボスポラス橋
修繕後の第1ボスポラス橋

 本賞(建設プロジェクト部門)は,海外において優れたノウハウや技術力,プロジェクト管理能力等を通じ,「質の高いインフラ」を実現した建設プロジェクトを表彰するものです。

 今回受賞した「第1・第2ボスポラス橋大規模修繕プロジェクト」は,トルコのアジア側と欧州側を結ぶ主要幹線である第1ボスポラス橋(1973年完成)および第2ボスポラス橋(IHI施工・1988年完成)における,大規模な修繕工事です。
 本プロジェクトでは,老朽化した吊橋の大規模修繕工事で,世界初となる全240本の斜めハンガーロープから鉛直ハンガーロープへの取替えを,交通開放した状態で実施しました。また,世界的にもほとんど例のない補強ストランド(主(メイン)ケーブルをサポート(補完)するための補強ケーブル)による吊橋主ケーブルの補強方法を採用し,除湿装置および湿度自動制御システム設置による予防保全を組み合わせることにより,コストを抑えた吊橋の長寿命化を実現しています。

 今回の受賞は,このような難工事となった本プロジェクトにおいて,

工事開始時点で施工後40年(第1ボスポラス橋)/施工後25年(第2ボスポラス橋)が経過
し,想定交通量を大きく上回る交通量によって大型貨物車両の通行を制限せざるを得ないまでに損傷・老朽化した橋梁の延命工事を,世界でも稀な技術力によりコストを抑えて実現したこと

事前に行った第1ボスポラス橋健全性調査や第2ボスポラス橋建設及びイスタンブール大規
模橋耐震補強工事等のトルコでの継続的な施工実績に裏付けされた精緻な大規模修繕工事計画等,技術力への評価を受注につなげたこと

本工事への参画を通して,今後国内外で案件数の増加が予想される長大橋の橋梁修繕工事に長期的に取り組むため,ノウハウの習得,若手エンジニア及び技能者の育成を図ったこと

が,評価のポイントとなったものです。

 IHIグループはトルコにおいて,本工事のほか,新旧ゴールデン・ホーン橋,第2ボスポラス橋,オスマン・ガーズィ橋(イズミット湾横断橋)の建設や,イスタンブール長大橋梁耐震補強工事など,多くの施工実績があり,トルコの道路交通インフラ整備に大きく寄与してきました。
 IISでは,引き続き海外での橋梁事業展開を推進し,社会インフラの整備を通して各国の発展に貢献していまいります。

【プロジェクト概要】

プロジェクト名称

第1・第2ボスポラス橋 大規模修繕プロジェクト

所 在 地

トルコ共和国イスタンブール県

発 注 者

トルコ共和国道路庁

施 工 者 

株式会社IHIインフラシステム・MAKYOL社(トルコ)JV

工  期

2013年12月~2019年3月

工事範囲

吊橋2橋の大規模修繕工事の施工

対象橋梁

第1ボスポラス橋 型式 吊橋,橋長1,560m,中央径間長1,074m,
幅員33.4m
第2ボスポラス橋 型式 吊橋,橋長1,510m,中央径間長1,090m,
幅員39.4m


【国土交通省報道発表資料】
https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo03_hh_000001_00015.html

【IHIインフラシステム】
https://www.ihi.co.jp/iis/

 

【ご参考】修繕中の第1ボスポラス橋

斜めハンガーロープが張られた状態
斜めハンガーロープが張られた状態

<補強ストランドによる吊橋主ケーブルの補強工事の様子(アジア側の主塔)>
補強ストランドによる吊橋主ケーブルの補強工事の様子(アジア側の主塔)


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