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ロケットシステム・宇宙利用

IHIは日本の宇宙開発に当初から参画し、IHIが誇る極低温ポンプ技術・高速回転機械技術などをもとに、ロケットエンジンの心臓部となるターボポンプや、ガスジェット装置の開発、生産に取り組んできました。さらに2000年には固体燃料ロケットで大きな実績を持つ日産自動車の宇宙航空事業部を統合し、その活動範囲を拡大してきました。また宇宙ステーションの建設では、日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームなどの開発、生産を担当し重要な役割を担うとともに、宇宙環境利用の分野では各種国際共同実験に主要な実験システムを供給しています。

ロケット

  • H-ⅡAロケット/H-ⅡBロケット

    H-ⅡAロケット/H-ⅡBロケットは日本の基幹ロケットで、IHIグループはターボポンプをはじめ固体ロケットブースタ(SRB-A)、2段ガスジェット装置、火工品等の開発、製造を担当しています。

    • 提供:JAXA
  • M-Vロケット

    M-Vロケットは、直径2.51mの世界で最大級の3段式固体ロケットで低高度軌道に約1.8tの衛星を打ち上げる能力を持っています。科学探査を目的とした衛星の打上げに利用されました。(1997年~2006年)

    • 提供:JAXA
  • イプシロンロケット

    イプシロンロケットはM-Vロケット(1997年~2006年)の後継機として開発したロケットで、様々な小型衛星ユーザーに対応でき、信頼性が高く、低コストで、運用性の良いロケットです。2013年9月に試験機打ち上げに成功しました。

    • 提供:JAXA
  • LNG推進系の開発

    LNG推進系はLNG(液化天然ガス)を燃料とした推進システムで、軌道上での貯蔵性に優れ、水素に比べて密度が高いことによりタンクの小型化が図れることから、将来の軌道間輸送機や惑星探査機への採用が有望視されています。

    • 提供:JAXA

ロケット推進用機器

  • H-ⅡAロケット・LE-7Aエンジン用液体酸素ターボポンプ

    ロケットエンジンの燃料となる水素の燃焼用に液体酸素を送り込むポンプ。液体水素ポンプと並んでロケットの心臓部を構成しています。
  • H-ⅡAロケット・LE-7Aエンジン用液体水素ターボポンプ

    ロケットの燃料となる液体水素を送り込むポンプ。ロケットの心臓部にあたる装置です。第1段のLE-7Aエンジン、第2段のLE-5Bエンジンの各ターボポンプともIHI製です。

人工衛星推進用機器

  • 静止軌道投入用2液アポジエンジン等の開発

    IHIグループが開発する500N級の推力を有するアポジエンジンは、世界最高性能を有しており、22Nスラスターとともに、海外顧客からも高い評価を得ています。 

人工衛星搭載機器

  • 衛星搭載用Xバンド送信機(MTX-540X)

    地球観測ダウンリンクで世界最高クラスの周波数効率64APSKを実現します。 MTX-540Xは最大538 Mbpsのダウンリンクが可能です。
  • 衛星搭載用1Mbps Sバンド送受信機

    小型衛星に搭載し、2GHz帯の電波を用いて地上からのコマンド受信、地上へのテレメトリ送信を行います。
  • 衛星搭載用Cubesat OBC

    Cubesat向けのOBCを提供します。
  • 衛星搭載用モニタカメラ

    投光器(左)とカメラ(右)およびカメラ制御部で構成し、人工衛星に搭載された太陽電池パドルやアンテナの展開の様子を撮影します。
  • 衛星搭載用デュアルアンテナGPS受信機

    デュアルGPSアンテナにより、どのような姿勢でも位置情報の取得が可能です。
  • 衛星搭載用高圧電源

    科学衛星に搭載し、宇宙環境で検出器に印加するための高圧電源です。アナログまたはデジタル入力に比例し、0~+5000V / -5000~0Vを出力することが可能です。
  • 衛星搭載用QCMセンサ

    物質の付着する量に応じて発振周波数が変化する水晶の特性を利用し、汚染状態をモニタする装置で、衛星にQCMを搭載することにより、衛星周辺の汚染状態がモニタ可能になります。
  • 衛星搭載用粒子検出器

    電子、陽子、Heを計測し、軌道上で半導体素子の誤動作や内部帯電によるものと思われる不具合が発生した場合の原因究明に用います。放射線帯に捕捉されている粒子の最悪環境、さらに磁気圏外粒子(太陽フレア粒子等)やオーロラ粒子を計測します。
  • 衛星搭載用粒子エネルギスペクトロメータ(SPM)

    本製品は、高度400~500 km衛星向けの半導体検出器を用いた粒子エネルギスペクトロメータSPM(SPM : Space Particle Monitor)です。
  • 衛星搭載用地球センサ

    高度約500kmの衛星を対象に、姿勢を決定するための地球センサです。
  • 小型衛星搭載用磁気トルカ

    さまざまなサイズ(1U~小型衛星向け)の磁気トルカを提供します。本製品は独自技術をもとに最適な消費電力と質量となるよう設計されています。
  • 小型衛星搭載用3軸磁気センサ

    3軸フラックスゲート磁気センサは人工衛星の姿勢制御に必要な、宇宙環境における磁場強度を計測します。

宇宙ステーション関連機器

  • 国際宇宙ステーション

    国際宇宙ステーションで日本が開発を担当した実験棟「きぼう」は、2009年に完成した日本ではじめての有人施設です。IHIグループは「きぼう」の船外実験プラットフォームおよび船外パレットの他に船内実験室に設置された実験ラックや実験装置の開発を担当しました。 

    • 提供:JAXA
  • 宇宙補給機こうのとり(HTV)推進系、曝露パレットの開発(HTV=H-ⅡTransfer Vehicle)

    HTVは宇宙ステーションへの物資の輸送、廃棄品の回収を行うもので、IHIグループはHTV推進系を含む各種衛星推進系の開発を行っています。2009年のHTV1号機打上げ以降、高い信頼性と厳しい安全要求を満たしミッションを達成しています。

    • 提供:JAXA/NASA

地上試験設備

  • 地上試験設備

    LNGエンジン燃焼試験設備を始め、人工衛星推進用機器や制御用機器の試験設備を保有しています。

回収カプセル他

  • はやぶさ回収カプセル

    小惑星探査機「はやぶさ」は2003年にM-Vロケット5号機で打ち上げられ2010年にオーストラリアのウーメラ砂漠でカプセルが回収されました。IHIグループは、大気圏突入時の過酷な空力加熱に耐える耐熱材(CFRP)の設計・製造技術を有しており、その耐熱材は今後の惑星探査カプセルに順次適用されていく予定です。 

    • 提供:JAXA
  • 再突入観測システム i-Ball

    i-BallはIHIグループが開発した再突入データ収集装置です。こうのとり(HTV)など大気圏に再突入して燃え尽きる宇宙機に搭載され、再突入時の破壊の様子を撮影するとともに搭載されている各種センサで温度や加速度、位置などの計測を行います。2012年9月こうのとり3号機(HTV3)に搭載されたi-Ballは画像をはじめ各種再突入データの計測に成功しました。
  • 次世代型無人宇宙実験システム(USERS)

    USERSはUSEF(現:JSS)がH-IIAロケット3号機で打ち上げた次世代型無人宇宙実験システムです。IHIグループはその回収カプセル部分(REM)とREMに搭載された超電導材料製造実験装置(SGHF)の設計・開発を担当すると共に、帰還運用、探索回収作業を担当し、2003年5月に小笠原東方の太平洋上で、わが国初の軌道からの帰還・回収に成功しました。 

    • 提供:JSS

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