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資源循環型社会の形成

考え方

IHIグループは、「資源循環型社会の形成」を環境における重要課題の一つとして位置付け、廃棄物排出量や水資源使用量の削減に取り組み、資源効率の向上と環境負荷低減に努めています。

方針

IHIグループ環境基本方針

戦略

IHIグループは、資源循環型社会の形成を目指し、サーキュラーエコノミーへの移行を推進しています。そのため、事業活動においては、リデュース・リユース・リサイクルの「3R」による廃棄物量の削減および取水量や水消費量の削減に取り組んでいます。また、資源の投入量や消費量を抑えた資源効率の良い製品を提供することはもちろん、製品ライフサイクル全体にわたるリユースやリペア、メンテナンスを含む包括的なサービスを提供するビジネスの拡大に取り組んでいます。

リスク管理

廃棄物

IHIグループは、工場生産における原材料の歩留まり向上や分別の徹底によるリサイクル率向上を通して、廃棄物排出量の削減に取り組んでいます。加えてサーキュラーエコノミーへの移行を推進しています。そのために、ライフサイクルビジネスを通して原材料調達、工場生産、製品使用の各プロセスで、社会ストックの有効活用を考慮した設計や、製品を長く使い続けて廃棄物を最少限に抑えることができるサービスの拡充に努めています。
また、廃棄物の収集・運搬や処分に関する委託契約の確認、電子マニフェストによる確実な最終処分の確認、廃棄物の中間処分・最終処分場の現地訪問などを通して、廃棄物が適正に処分されていることを確認しています。
これらの取り組みを効果的に継続するために、ISO14001の枠組みを活用した廃棄物監査を実施しています。

廃棄物の排出を減らすための第三者との協働

IHIグループは、工場・事業所で発生する廃棄物削減、および法規制を確実に遵守するため、専門のコンサルタントと協働して廃棄物管理システムを運用しています。拠点ごとに廃棄物の種類別排出量および主要排出源を把握した上で、排出量の削減に努めています。加えて、中間処理委託契約書および委託期間の確認を通じ、法令遵守を確保するとともに廃棄物の削減につなげています。
同じく専門コンサルタントには、定期的に事業所・工場・子会社の廃棄物管理担当者向け集合教育を委託し、法規制などの要求事項や法規制違反事例研究などの学習を行っています。

水資源

IHIグループは、使用する水資源の多くを、市水である上水や工業用水でまかなう一方、地下水や良質な河川水が潤沢な地域では市水との併用を図り、取水リスクの低減に留意しています。このため、事業所・工場で使用する水の用途と必要とする水質や水量を検討し、最適な取水源を選択しています。
河川水が潤沢に入手できる工場では、熱処理炉などの冷却水として、上水ではなく河川水を使用している例もあります。排水時は、熱交換器を使用することにより排水時の汚染リスクを回避した状態にしています。
また、自治体と協働し、農業用水などの水資源の有効活用に貢献する製品・サービスについて検討しています。

水リスクの調査

IHIグループは、環境情報を収集している連結子会社を対象に、World Resource Institute(世界資源研究所)による世界の水リスク地図「Aqueduct Water Risk Atlas」を使った水ストレス地域の調査を実施しました。
調査対象71拠点のうちHigh Risk以上にあたる地域は4拠点(5.6%)でした。調査結果を基にHigh Risk以上に分類された拠点における対策を検討し、水リスク管理を実施していきます。

水資源使用量削減のための具体的な活動

IHIグループでは、水資源使用量削減のため、工場敷地内の散水には市水ではなく三次処理した処理水などを可能な範囲で再利用し、塗装・洗浄工程では排水を循環利用しています。本社ビルでは、トイレの洗浄水に厨房排水などの雑排水を再利用した中水を使用しています。
また、グループ全体の環境活動目標として、拠点単位で取水量の前年度比1%削減を掲げ、各環境管理拠点の月別取水量をグラフ化し経年比較で管理しています。月別取水量の変化の見える化で、漏洩があった場合の早期発見にもつながっています。

指標と目標

「資源循環型社会の形成」の目標・実績(IHIグループ環境活動計画2023[2023〜2025年度])

(対象:IHIおよび連結子会社)

2025年度の目標 KPI 2022年度
(基準年度)
2023年度 2024年度
廃棄物排出量を2022年度比で3%以上削減 廃棄物排出量削減率 廃棄物排出量
23,044トン
年度目標 2022年度比
1%削減
2022年度比
2%削減
実績 25,410トン 21,942トン
2022年度比 10.3%増加 4.8%削減
  • リサイクル率の定義見直し
  • 最終処分量を全廃棄物の90wt%以上把握
最終処分量の把握率 年度目標 リサイクル率の
定義見直し
全廃棄物の
50wt%把握
実績 リサイクル率の
定義見直し完了
59.3wt%把握
取水量を2022年度比で3%以上削減 取水量削減率 取水量
4,037千㎥
年度目標 2022年度比
1%削減
2022年度比
2%削減
実績 5,844千㎥ 4,662千㎥
2022年度比 44.8%増加 15.5%増加

生産量増加に伴い、取水量が増加しました。

廃棄物排出量と取水・排水量

(対象:IHIおよび連結子会社)

項目 2021年度 2022年度

第三者検証
の有無

2023年度

第三者検証
の有無

2024年度

第三者検証
の有無

廃棄物 廃棄物排出量(トン) 23,633 23,044 25,410 21,942
 うち、有害廃棄物排出量(トン) 255 156
(国内のみ)
128
(国内のみ)
150
(国内のみ)
有価物(リサイクル)量(トン) 16,164 17,869 15,219 16,310
取水量(千㎥) 4,195 4,037 5,844 4,662

上水(千㎥)

664 670 2,326 728

工業用水(千㎥)

792 737 738 704

地下水(千㎥)

1,691 1,451 1,506 1,472

雨水、河川、湖など(千㎥)

1,047 1,180 1,274 1,758
排水量(千㎥) 3,265 3,181 4,856 3,746

下水道(千㎥)

498

河川(千㎥)

3,107

湖沼・湿地(千㎥)

0

海水または半塩水(千㎥)

140

地下浸透(千㎥)

0

各項目を四捨五入して合計しているため、内訳の合計値と一致しない場合があります。

環境情報検証報告書

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