IHI横浜事業所で資源循環をテーマとした「i-Base Zero Waste Month」を開催しました
2024年12月2日から27日まで、IHI横浜事業所内のi-Base(イノベーション・スペース)にて、技術開発本部による主催で、「i-Base Zero Waste Month」を開催しました。本活動は、IHIグループの重要課題である「資源循環型社会の形成」に関連した活動として、i-Baseの利用者一人一人が、「ごみを持ち込まない・持ち出さない」行動を通じて、単なるごみの削減だけではなく、資源循環を自分事として捉えることを目的として開催されました。

活動期間中には、i-Baseに設置されていたごみ箱を撤去し、ごみを資源としてリサイクルするために、分別の種類ごとに細かく分けられたリサイクルボックスを設置しました。また、紙コップの使用を削減するために繰り返し使えるカップの導入やマイボトルの利用を推奨しました。リサイクルボックス設置場所には、運営メンバーが 「Zero Wasteコンシェルジュ」として常駐し、分別方法を説明したり、社内外の利用者と対話を行ったりしました。


約1カ月間の取り組みを通じて、従来の「ごみを捨てる」という行為が、どのように資源循環に影響を与えるのか、利用者が認識する機会を提供することができました。一部の利用者からは、「どうやったらごみを出さずに過ごせるかを考えるようになった」という声が寄せられました。また、「製造側の工夫が資源化に与える影響について知るきっかけになった」との意見もあり、製品を作る立場としても資源循環について考える機会となりました。


また、主催者である技術開発本部にとっても、IHIの技術開発に生かせる新たな視点が得られました。例えば、「IHIの製品に近いものを分解・分別する体験をすることで、リサイクルしやすい設計の可能性を探ることができるのではないか」といったアイデアが生まれました。また、「環境負荷をゼロにする設計」や、「ユーザーが意識せずとも資源循環に貢献できる製品・サービス設計」についての関心も高まりました。資源循環の視点を技術テーマ探索の場に取り入れることで、新たな研究開発の方向性を発見するきっかけとなることが期待されます。
IHIグループは、今後もこのような活動を通じて、資源循環型社会形成を目指した取り組みを推進していきます。
【関連情報】
共創で未来をつくるスタート地点「世の中の社会課題の現場を見に行く」活動(前編)
https://ihi-core.tech/projects/1528
共創で未来をつくるスタート地点「世の中の社会課題の現場を見に行く」活動(後編)
https://ihi-core.tech/projects/1707