Change
Location

現在は日本サイトをご利用中です

瑞穂工場にて、カーボンニュートラルの意識醸成を目的とした交流会を開催しました

 IHIグループは、2025年3月6日に、航空・宇宙・防衛事業領域の各工場および関係会社のカーボンニュートラル責任者・担当者を対象とした「カーボンニュートラル交流会」をIHI瑞穂工場にて開催しました。
 IHIグループでは、気候変動への対策として、2050年までにバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル実現を目指しています。そのために、自社の事業活動によって工場や事務所などから直接・間接的に排出されるGHG(Scope1・2)の削減に取り組んでおり、2030年度までに2019年度比半減という目標を掲げています。
 この目標達成に向けた取り組みのひとつとして、カーボンニュートラル責任者・担当者間の情報共有と、カーボンニュートラルの本質理解および自分事化について学ぶことを目的として、本交流会を開催しました。今年度は2024年7月に続いて2回目の開催となり、延べ55名の従業員が参加しました。

 交流会の第一部では、参加者は会議室で瑞穂工場の概要についての説明を受けた後、3班に分かれて工場内を巡回し、同工場の担当者がカーボンニュートラルに向けた取り組み事例を紹介しました。巡回中には、同工場での「コンプレッサーの効率運転のための運転条件見直し」というカーボンニュートラルに向けた課題の1つを解決するために意見交換をする場面もあり、参加者同士の知見・情報を共有する場となりました。

 第二部では、株式会社プロジェクトデザインが提供するカードゲーム「2050カーボンニュートラル」を体験しました。本ゲームは、人間が行う様々な活動が地球環境にどのような影響を与えているのかを体感することで、参加者の行動変容を促進することを目的としたものです。会場を日本全体と仮定し、参加者が2~3人1チームで政府・メーカー・環境NPOなど12組織に分かれ、チームとしての組織の事業活動と個人の消費活動を行い、2050年のカーボンニュートラル実現とともに、各組織に与えられた目標達成を目指すというルールで取り組みました。
 ゲーム中には、資金獲得を目指す組織もあれば、環境負荷低減を目指す組織もあり、各組織がとった行動により、地球環境の未来にどのような影響を与えるかシミュレーションしました。また、会場に設置されている日本全体のGHG排出量や蓄積量などが可視化されたマップを見ながら、カーボンニュートラルに向けて他組織と協力する様子も見られ、参加者は経済活動とカーボンニュートラル実現の両立の難しさを体感していました。

カードゲームを体験する様子(一番右は瑞穂工場長)
カードゲームを体験する様子(一番右は瑞穂工場長)

 カードゲーム後には、カーボンニュートラルを自分事化する難しさをテーマとして、グループディスカッションを実施しました。参加者からは、「GHG削減は早期に取り組まなければ蓄積量が増加し、地球温暖化が進行することが分かった」「カーボンニュートラル実現と経済の両立には官民含めた社会全体での協力が必要であると感じた」「個人の行動が地球温暖化に繋がることを伝えていく必要があると思った」などの声があり、当初の目的であるカーボンニュートラルの「本質理解」や「自分事化」に繋げることができました。
 IHIグループでは、今後もこのような活動を通じて従業員の環境意識向上を図ることで、グループ一体となって2050年カーボンニュートラル実現を目指していきます。

活動レポート トップへ