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導入事例

扶桑薬品工業株式会社様の導入事例紹介

製薬企業として高品質な医薬品の安定供給で社会に貢献

~高品質な医薬品を社会に安定供給することを旨とし、工場生産動力の中心である圧縮エアーの安定化をさらに進めるため、省エネ・環境負荷低減などの観点でコンプレッサーを選定。IHIの「水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー」の採用で、電力量の削減や設置環境の改善を達成しました~

扶桑薬品工業株式会社 岡山工場様 外観
扶桑薬品工業株式会社 岡山工場様 外観

扶桑薬品工業株式会社様は、昭和12年3月25日、当時国産化されたブドウ糖の販売会社として大阪市南区(現・大阪市中央区東心斎橋)に大和商会として設立。その後も治療上必要不可欠な医療用医薬品を一筋に、60年にわたり造りつづけていらっしゃいます。

扶桑薬品工業株式会社様のブドウの社章が物語るように、ブドウ糖注射液を製薬業のスタートとされ、今日の代表的製品は、人工腎臓用透析液「キンダリー液」です。日本に透析療法が導入された昭和30年代の初め、いち早く透析液の開発に着手し、昭和39年、日本で初めて「人工腎臓灌流原液」を上市されました。

扶桑薬品工業株式会社 岡山工場

透析液のトップメーカーとして、また、治療上必須かつ生命維持にかかわる基礎的製剤という製品特性から、安定供給が社会的使命であり、岡山、大阪、茨城に量産工場を配し、全国における安定供給体制に万全を期していらっしゃいます。

岡山工場様にご採用頂いた、IHI水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」の導入までの背景やご使用状況をインタビューしました。

詳細につきましては以下のアイコンからご覧いただけます。

どのような背景や課題のもと、コンプレッサー設備の導入(更新)を検討するに至ったのでしょうか?

既設ドライオイルフリースクリューコンプレッサーの更新を検討していました。更新にあたり、高効率で油煙処理に関するエネルギーを使用せず、空気圧縮後の圧縮エアー温度が低い、水潤滑式を選定対象としました。

既設のコンプレッサーは油煙が発生するタイプで油煙回収装置を設置していましたが、エジェクター側で圧縮空気を消費するため、ロスが発生していました。そのため油煙処理にエネルギーを使わない、もしくは油煙自体が発生しないコンプレッサーを検討しました。

当工場は第一種エネルギー管理指定工場であり、毎年エネルギーの削減義務があるため、わずかなロスも見逃すわけにはいきませんでした。

さまざまな課題があるなか、弊社コンプレッサーをお選び頂いた理由をお聞かせください

当社の他工場で、IHI製以外の水潤滑式コンプレッサーが稼働していたため、イニシャル・ランニング・メンテナンスの各コストや、補給水の水質レベルなどについて比較することができました。

比較検討した中でも、水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」独自の、「大気水分利用システム」を高く評価しました。「大気水分利用システム」は、コンプレッサー内蔵のドライヤーから採取される純水に近いドレンを、コンプレッサー内に戻すシステムです。このシステムにより、コンプレッサー内の循環水は純水に近づいていくため、純水器や軟水器の設置は不要で、水道水レベルの水を補給水として使用できることが魅力でした。さらに常時給水する必要がなく、水の使用量を最小限に抑えることもメリットでした。

2004年の検討当時、「GPシリーズ」は発売して日も浅く、初期トラブルや実績という点では懸念が残りましたが、評価がそれを上回り採用しました。

水潤滑式オイルフリースクリュープレッサー「GPシリーズ」を導入頂いた結果、課題は解決いたしましたでしょうか?

導入当初、補給水に起因するトラブルが発生しましたが、許容範囲内の対処で済み、その後は安定した運転を続けていました。それを評価し、2011年には既設のドライオイルフリーコンプレッサー45kW×2台の更新に、「GPシリーズ」のGP75kWインバータ機を1基導入しました。

その結果、前年同月比のコンプレサー電力量で、夏季28%、冬季23%を削減し、省エネに大きく貢献しました。「GPシリーズ」は空気圧縮後の温度が周囲温度+20℃程度と低く、さらに水冷機を採用したことで、コンプレッサー室内の温度が下がり、他機への熱負荷が軽減されたことも大きなメリットです。また、通常のメンテナンスは軸受けのグリースアップ程度のため、社内で対応しています。2011年の更新では、既設2台を1台へ集約したことで、メンテナンス費用についても安価になると期待しています。

また、コンプレッサーの冷却水などを供給する冷却塔には、水質改善装置を設置したことで、通常必要な冷却水関係のメンテナンス労務や経費が不要となり、人にも環境にもやさしい効果を得ることができました。

扶桑薬品工業株式会社 岡山工場様

扶桑薬品工業株式会社 岡山工場様
水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー
「GPシリーズ」の設置風景

コンプレッサーに関する、将来の展望や構想をお聞かせください

当社は製薬企業として、高品質な医薬品を社会に安定供給することを旨とし、日々努力しています。その中でコンプレッサーは生産動力の中心としての役割を担っており、圧縮エアーの安定化は、最重要課題と認識しています。

また、当社は省エネルギー法により特定事業者に該当し、岡山工場は第一種エネルギー管理指定工場に指定されています。今後も省エネルギーを指向し、圧縮エアーの供給圧力の低下や台数制御運転などを計画していきたいと思います。

導入製品概要

オイルフリースクリューコンプレッサー “GPシリーズ”

お客様概要

扶桑薬品工業株式会社
設立 昭和12年3月25日
本店所在地 大阪府大阪市中央区道修町一丁目7番10号
岡山工場 岡山県浅口郡里庄町里見9033番地
URL https://www.fuso-pharm.co.jp/index.html
写真は人工腎臓用透析液「キンダリー液」。扶桑薬品工業様は、透析液のトップメーカーです。その他にも、治療上必要不可欠な医療用医薬品を製造しています。
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