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ソリューション

メンテナンスによる性能維持

コンプレッサーの定期的な“メンテナンス”は、トラブルを未然に防ぎ、機器寿命を延ばすだけではなく、性能維持も目的としています。性能劣化による増エネルギーを逆に捉えますと、「性能維持は一つの省エネ対策」になります。

コンプレッサーの性能劣化の主な原因

  • 制御計器系の不具合
    動作不良が原因であり、本体の性能劣化ではない可能性もあります。計器類の動作確認を行い、必要に応じて対象となる計器を交換してください。

  • 吸入温度の上昇(室内環境不良)
    コンプレッサーは吸入温度を下げるほど性能が良くなります。室内が高温になると、コンプレッサー性能が悪化するだけでなく、機器の不具合を誘発する可能性もあります。発熱量などを確認の上、適正な室内環境になるように計画が必要です。特に空冷式のコンプレッサーは発熱量が多いため、注意が必要です。

  • 空気通路部(吸入フィルターやラインフィルター等)の圧力損失増加
    吸入フィルターが目詰まりすることにより、コンプレッサーの吸入圧力が低下し、所定の設定圧力まで昇圧するのに余分な動力が必要になります。取扱説明書の指示に従い、指定の周期でフィルターエレメントを交換することにより、性能を回復させることができます。
    また、コンプレッサー出口に設置するラインフィルターやミストフィルタ―も目詰まりにより、圧力損失を引き起こします。この場合、フィルターで圧力損失が発生することを前提にコンプレッサーの設定圧力を上げる必要があり、動力上昇の要因となります。給油式コンプレッサーをご使用中の場合は、オイルフリー化によりフィルターの数を減らすことも有効です。コンプレッサーの設定圧力を低減させることで、動力を下げることができます。
    (容積式の場合、吐出圧力0.1MPaG低減により理論上約7%の性能改善となります)

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    ※2段圧縮機の場合

  • 中間段吸入温度の上昇(クーラーの冷却能力低下)
     中間冷却器(クーラー)の汚れにより圧縮空気・ガスの冷却不足が起こることがあります。この場合、中間段の吸入温度が上昇することにより、所定の設定圧力まで昇圧するために余分な動力が発生します。クーラーの汚れはお客さまのご使用環境により差が出ますので、納入後に弊社のサービス員とご相談のうえ、清掃周期を決定するようにしてください。
    なお、水冷式コンプレッサーの場合、特に汚れがひどい場合にはより耐食性の高いクーラーへのアップグレードもご提案可能です。また、水冷式の場合は給水量の不足、給水温度の上昇により同様に冷却不足が発生する可能性がありますので、付帯設備(冷却塔等)を適切に管理することも必要です。

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    ※2段圧縮機の場合

    弊社ではお客さまに安心してコンプレッサーをご使用いただけるように、お客さまのご使用状況に合わせて各種メンテナンス契約や定額型メンテナンスパックもご提案可能です。詳細は最寄りの事業所、営業所までお問い合わせください。

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