オイルフリーエアーがなぜ必要なのでしょうか?
コンプレッサーには圧縮部を潤滑油で潤滑するタイプ(給油式コンプレッサー)と空気圧縮部を潤滑油で潤滑しないタイプ(オイルフリーコンプレッサー)があります。給油式コンプレッサーと比較してオイルフリーコンプレッサーには、以下のような特徴があります。
給油式 | オイルフリー | |
---|---|---|
安心・安全 | ||
吐出空気の清浄度 | オイルを含む空気 | オイルを含まないクリーンエアー |
生産リスク | 油分を含んだ空気を直接吹きかけた場合、製品に悪影響を与えたり、空圧機器の寿命を縮めるリスクがあります。 | 油分による生産リスクを最小化 |
フィルター類 | 吐出空気の油分を除去するため、吐出空気出口以降にラインフィルタ―(固形物除去用)、オイルミストフィルター(油分除去用)、活性炭フィルター(臭気除去用)等が必要になります。 | フィルターの設置は最小限。 交換周期の長寿命化。 |
ドレン | 油分を含んだドレン水が析出されます。油分を含むドレンは油水分離装置で処理が必要です | 清浄なドレン水が析出されます。通常はそのまま排水が可能です。 |
現場環境 | 現場環境 油分を含んだドレンや油煙の発生により、油汚れが発生しやすくなります。 | 油分を含んだドレンの排出がなく、きれいな現場環境を維持できます。 |
省エネルギー | ||
圧力損失 | 配管上のフィルターを圧縮空気が通過する際に圧力損失が発生します。フィルターが目詰まりするにつれ、圧力損失は増大するため、この圧力損失を見込んでコンプレッサーの圧力設定を高めに設定する必要があり、その分だけエネルギーの無駄が発生します。 | 圧力損失は最小限で済みます。また、コンプレッサーの設定圧力を0.1MPaG低減するだけで6-7%の省エネになります。 |
省メンテナンス | ||
潤滑油 | 日常管理と定期的な交換が必要です。 | 水潤滑式コンプレッサーは潤滑油不使用のため、管理自体が不要です。 |
フィルター類 | 油分の目詰まりにより短寿命。頻繁な交換が必要です。 | 清浄な圧縮空気が吐出されるため油分による目詰まりは最小化されます。 |
オイルフリーエアーを求めるニーズは拡大中
従来から、オイルフリーコンプレッサーは、食品や薬品、化学、電子、繊維などの特定の産業では必須の条件とされていました。
たとえば、消費者への安全な食品提供を可能にする食品安全マネジメントシステムISO22000/FSSC22000では、食品工場で使う圧縮空気としてオイルフリーエアーを推奨すると規定されているなど、生産プロセスのマネジメントの観点からもオイルフリーエアーの必要性は明確に示されています。
加えて、省エネルギーや環境対策(ISO14001)の観点からも油を使わないオイルフリーコンプレッサーのニーズはいっそう拡大しています。
IHIコンプレッサーは100%オイルフリーエアー
IHIターボコンプレッサーおよび水潤滑式スクリューコンプレッサーは、ドイツにある第三者認定機関TÜVにより、圧縮空気に関する清浄等級の最高レベルであるクラスゼロ(ISO 8573-1)の認定を取得しています。
拡大を続けるオイルフリーエアーのニーズに対し、IHIは最高等級クラスゼロに認定された安心・安全なオイルフリーコンプレッサーでお客さまの声にお応えしてまいります。
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