導入事例

徹底した品質管理でお望みの「かごしま茶」を創造する

～安全・安心・新鮮でクリーンな「かごしま茶」を提供するため、IHI給油式コンプレッサーからIHIツインスクリュータイプの水潤滑式オイルフリーコンプレッサー「GPシリーズ」へ更新。潤滑油を一切使わないため、ドレンに含まれる油分の臭気もなくなり、よりクリーンな設置環境を実現しました～

JAかごしま茶業株式会社様では、「煎じて飲むとはいえ、お茶は口から入るもの。安心してお飲みいただけるお茶をお届けすることを使命」とされ、原料のお茶はもちろんすべて鹿児島県産。JAグループの一員として、生産農家の育成と良質なお茶の安定流通にも力をいれていらっしゃいます。

そして、「できたお茶」ではなく、お客様のニーズに対応した「お望みのお茶」を創造するため、徹底した品質管理のもと、緑茶のもつ本来の味と香りを引き出す最先端の精製加工設備を導入し、工場内完全空調、除塵･集塵設備、各種センサーによるチェックシステムなど、衛生的かつ近代的な環境の中で安全･安心･新鮮でクリーンな「かごしま茶」をお客様へお届けされています。

味・香・色にこだわった「かごしま茶」を提供し続ける、 JAかごしま茶業株式会社様にご採用頂いている、ＩＨＩ水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」の導入までの背景やご使用状況をインタビューしました。

詳細につきましては以下のアイコンからご覧いただけます。

• 導入背景
• 弊社が選ばれた理由
• 導入効果
• 将来の展望
• 導入製品概要

以前は、IHIの給油式コンプレッサーに、オイルを除去するフィルターを設置して使用していましたが、更新にあたりオイルフリー化を実施しました。

給油式コンプレッサーは、ドレンに油分が混入するため、廃棄には油水分離の必要があり、作業の負担になっていました。コンプレッサーは製造ラインとは別の棟に設置していますが、コンプレッサー室のドレンに含まれる、油分の臭気も気になっていました。工場内の空調は完全に制御しているため、油分の臭気が製造ラインに流れることは決してありませんが、お茶は豊な香りも楽しみの一つですから、たとえユーティリティー設備であっても、わずかな臭気も無いに越したことはありません。

また、夏場にはコンプレッサー室温は50度にもなります。排気ダクトを設置していましたが、それでも温度高によるコンプレッサー停止が心配でした。

安全で質の高い「かごしま茶」を生産し提供するためにも、これらの問題を解決できる最新型のオイルフリーコンプレッサーを慎重に選定する必要がありました。

安全・安心・クリーンで新鮮な「かごしま茶」をお届けすることを第一に考え、潤滑油を一切使用しないＩＨＩの「水潤滑式：ＧＰシリーズ」に注目しました。

「水潤滑式」は「潤滑油」のかわりに、「水」で潤滑をおこなうため、「潤滑油」を一切使用しません。そのため、圧縮空気に油分が含まれないのはもちろんのこと、油煙の発生もなく、また気にしていたドレンにも油分が含まれないことが一番の魅力でした。そのため、油分の臭気を気にする必要がなく、ドレンを廃棄する手間や費用を削減できる点、潤滑油が不要となることでの維持費用・メンテナンス費用が安価になる点も期待できました。IHIの「ＧＰシリーズ」は特許を取得している水潤滑式であるため、製品の信頼性も高いと考えました。

また、「GPシリーズ」は等温圧縮に近いため、圧縮空気の吐出温度は周囲温度＋20℃と低く、高温部位がないことで、日常点検やメンテナンス時の安全性、そしてコンプレッサー室の温度改善に繋がると考えました。

さらに、「潤滑油を使用する：ドライオイルフリー式」に比べ、「水潤滑式：GPシリーズ」は効率が高いため、給油式コンプレッサーと同じ主電動機出力のものに置き換えても問題がなく、オイルフリーながら省エネ効果も期待できる点もメリットでした。

IHI水潤滑式スクリューコンプレッサー「GPシリーズ」を導入した結果、ドレンを気にする必要がなくなりました。臭気もチェックしましたが、油分の臭いもありません。圧縮空気の質も、ドレンと同様に満足しています。コンプレッサー室の温度も改善され、夏季でも温度高で停止することなく、安定して運転しています。

更新にあたり、４台中１台をインバータ機とし、台数制御運転をしてます。結果、使用空気量に追従した省エネ運転が実現しました。また、今まではコンプレッサー３台が稼働していたところを、２台でまかなうことができ、ここでも省エネを実感しています。そして１台を予備機にできたことで、より安定したコンプレッサー設備となりました。

まだ導入して１年足らずですが、今後さらなる電気料金・メンテナンス費用の削減などを期待しています。

弊社では、安全・安心・新鮮でクリーンな「かごしま茶」を今後もお客様へ提供するため、市場ニーズやお客様のご要望に応え続けます。そして、コンプレッサーなど工場設備の改善を通じ、常に品質と信頼性の向上を図り、今後も安全で質の高い製品を生産し供給することに全力を尽くしていきます。（2012.2.9）

オイルフリースクリューコンプレッサー　“GPシリーズ”

お客さま概要