導入事例

「安心・安全・安定供給」と「先進的な企画・開発・製造」で社会に貢献

～ 複数のスクリューコンプレッサーをIHIオイルフリーターボコンプレッサー「Txシリーズ」で集約。トラブルも激減し、省エネルギー・省メンテナンス・省スペースを実現。コンプレッサーの運用管理も容易になり、製品の「安心・安全・安定供給」に貢献しています。 ～

特定保健用食品である松谷化学工業殿の「パインファイバー」は水溶性食物繊維（難消化性デキストリン）で、食後血糖値の上昇抑制効果があります。現在、認可されている特定保健用食品のおよそ30%に、この難消化性デキストリンが利用されています。

また、昨今では、自然界にごくわずかしか存在しない希少糖（D-プシコース）を、香川県・香川大学と産官学共同で研究しています。
「D-プシコース」とは、甘みは砂糖の7割、カロリーはゼロ、さらに食後血糖値の上昇抑制や抗肥満などの効果がある、夢の甘味料です。
松谷化学工業殿では、これを含む甘味料の事業化を進めています。

積極的な研究開発と製造を支える、工場の動力源の1つ、コンプレッサーについても、圧縮エアーには万全の品質管理を実施。「安心・安全・安定供給」を追及されている、松谷化学工業株式会社殿にご採用頂いている、IHIオイルフリーターボコンプレッサー「Txシリーズ」の導入までの背景やご使用状況をインタビューしました。

詳細につきましては以下のアイコンからご覧いただけます。

• 導入背景
• 弊社が選ばれた理由
• 導入効果
• 将来の展望
• 導入製品概要

大正8年に創業を開始し、戦後には工業用でん粉から、現在の食品用でん粉にシフトし、生産量も変化してきました。それに伴い、スクリューコンプレッサーを増設していった結果、1998年には、30台ものスクリューコンプレッサーを使用していました。

30台を管理するとなると、メンテナンス費用だけで、年間5000万円ほど。更に生産増加に伴い、生産を優先するあまり、コンプレッサーのメンテナンスにかける時間が少なくなり、コンプレッサーの不具合が原因でラインが停止するなど、生産効率に大きな打撃を受けることも、しばしばありました。

そこで、まずは、ライン停止させない信頼性の高いものを調査していました。また、管理の手間を省くべく、大型コンプレッサーによる集約化を考えました。さらにメンテナンス費用の削減ができ、運用が容易で省エネルギー効果があるコンプレッサーを検討していたところ、IHIの「オイルフリーターボコンプレッサー」を知りました。

IHIオイルフリーターボコンプレッサーは、発売以来40年以上の歴史があり、納入実績も豊富で信頼性が高いと判断しました。また、集約に適している大型のコンプレッサーであり、さらに高効率を生かした集約設置を実施することで、省エネルギー効果も期待できました。

メンテナンス面では、既設のスクリューコンプレッサーに比べて、メンテナンス費用の削減が期待できました。設置台数が少なくなるためコンプレッサーの運用・管理が容易になることも、決め手の1つでした。

検討した結果、最初に1台導入しました。その2年後に同じタイプを4台、更にその5年後に3台設置し、現在では合計8台のターボコンプレッサーを使用しています。

ターボコンプレッサーの導入により、メンテナンス費用を従来のスクリューコンプレッサーと比較して1/3程度に削減できたほか、台数の大幅な削減によって運用が容易になり、管理の手間など、目には見えないコストまで削減することもできました。

運用面の改善に加え、予備機があることもあり、現在ではコンプレッサーの不具合停止によって、生産ラインに影響を及ぼすこともなくなりました。

また、省エネ効果やコンプレッサーの設置スペース削減なども実現でき、満足しています。

世界の食事情の変化や、「食育」「食の安全」など、年々食に関する関心が急速に高まっています。

その中で、コンプレッサーの更新は、省エネルギー・省メンテナンス・運用負荷低減を満足でき「安全・安心・安定供給」を支え、この先も生産量の向上に対応できると期待してます。

現在は、アメリカやヨーロッパの食品メーカーに供給を始めている製品もあり、生産量は年々増加しています。

増え続ける生産量と、先進的な研究開発のためにも、コンプレッサー設備には万全を期すことはもちろんのこと、更にCO2削減につながる効率UPや、低騒音化など、今後もよりよい設備環境を追求していきます。

そしてこれからも、大地の恵みである「でん粉」を通じ、日本のみならず、世界の人々の健康な生活に寄与し、貢献していきたいと思います。(2011.3.30)

オイルフリーターボコンプレッサー　“T2シリーズ”

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