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導入事例

東海精機株式会社様の導入事例紹介

アルミダイカスト製品のあらゆる可能性を探り、新しい分野に積極的に挑戦

~ 省エネルギーのため、スクリューコンプレッサー複数台をIHIオイルフリーターボコンプレッサー「TREシリーズ」で集約。高額なメンテナンス費用も激減し、省エネルギーを実現。社内他工場へも展開し、全社の省エネルギーに貢献しています。 ~

東海精機株式会社 磐田工場 外観 東海精機株式会社 価値ある品質を世界へ 磐田工場殿
東海精機株式会社 磐田工場 外観

東海精機株式会社殿は1936年に本田宗一郎氏が興した(株)アート商会にたどり着く、ものづくり会社です。創立以来仲間と夢を共有し、困難な目標にも失敗を恐れず挑戦する「チャレンジスピリッツ」と、自らの手を汚し、独創的な技術を生み出す「ものづくり遺伝子」を受け継ぎ、発展を遂げられました。

現在ではアルミダイカスト技術を主軸として(株)豊田自動織機グループの重要な一翼をになっていらっしゃいます。

近年、地球規模で進む、省エネ、環境資源化の問題に対して軽量・高剛性・高精度でリサイクル率が高いアルミ部品の重要度はますます高まっており、中でも、金型の設計から製品の仕上げ加工までの一貫生産体制を整えるカーエアコン部品、HV車用アルミ部品は「ダイカストの東海精機」を内外に周知させる製品になっています。

アルミダイカスト製品のあらゆる可能性を探り、新しい分野に積極的に挑戦していらっしゃる、東海精機株式会社殿にご採用頂いている、IHIオイルフリーターボコンプレッサー「TREシリーズ」の導入までの背景やご使用状況をインタビューしました。

詳細につきましては以下のアイコンからご覧いただけます。

どのような背景や課題のもと、コンプレッサー設備の導入(更新)を検討するに至ったのでしょうか?

生産量の増加に伴い、150~250kWのスクリューコンプレッサーを複数台導入していました。その間、製品の品質向上や環境対応のため、給油式からドライオイルフリー式スクリューコンプレッサーへの変遷をたどり、グループ内でのISOの省エネ診断を受けたところ、効率の良いオイルフリーターボコンプレッサーを使用した方が良いという診断結果になりました。

それまで使用していた給油式スクリューコンプレッサーはドレン処理が非常に手間であり、ドライオイルフリー式スクリューコンプレッサーは効率が悪いだけでなく、オーバーホールではコンプレッサー本体が買えるほどの価格となり、メンテナンスには膨大な費用が掛かっていました。

そこで、IHIのオイルフリーターボコンプレッサーは自動車関連メーカーで多数導入されており、良好な効果が出ているとの評価だったことから、省エネ診断の結果を基にIHIの導入提案を受けることにしました。また、IHIとの導入検討に当たっては、さらなる省エネを図るため、台数制御やコンプレッサーの排熱を利用した省エネドライヤーを導入すること、コンプレッサー自身の効率を上げるための外気導入も併せて検討しました。

さまざまな課題があるなか、弊社コンプレッサーをお選び頂いた理由をお聞かせください

IHIでは大型の3段圧縮方式のオイルフリーターボコンプレッサーがラインナップされていることから、省エネのために効率を優先し、原単位をベースに検討しました。また、排熱利用の省エネドライヤーや外気導入の対応、台数制御も対応可能であり、すべての検討項目においてIHIのターボコンプレッサーが他方式と比べて省エネ性に優れていると判断しました。

メンテナンス面でも、既設のドライオイルフリー式スクリューコンプレッサーに比べて、大幅なメンテナンス費用の削減が期待でき、また、自動車関連メーカーでの高い評価も決め手となりました。

オイルフリーターボコンプレッサー「TREシリーズ」を導入頂いた結果、課題は解決いたしましたでしょうか?

オイルフリーターボコンプレッサー「TREシリーズ」の設置風景

東海精機株式会社 磐田工場殿
オイルフリーターボコンプレッサー「TREシリーズ」の
設置風景

IHIターボコンプレッサー(640kw)を本社工場に1台導入した結果、計算通り、目標の原単位を達成することができ、月あたり200万円の電気代を削減できました。また、補助金を利用したこともあって、1~2年で初期投資を回収できました。そのため、他の2工場(浅羽工場、磐田工場)へも横展開し、3工場で月あたり600万円の電気代の削減に成功しています。
大きな省エネ効果を実現でき、大変満足しています。

さらに、従来使用していた給油式やドライオイルフリー式スクリューコンプレッサーと比べてメンテナンス費用を大幅に削減できたほか、油分を含んだドレン処理も不要となり助かっています。集約により管理台数も削減できたため、管理の手間など、目には見えないコストも削減することができました。

また、磐田工場の工場棟新設にあたっては、コンプレッサー本体だけではなく、付帯設備も含めた総合的な提案を受け、設備エンジニアリングからアフターサービスまで一貫した対応をして頂いています。その技術力、対応力についても高く評価しています。

コンプレッサーに関する、将来の展望や構想をお聞かせください

新規に導入した磐田工場につきましては、これまでの検討で将来の工場拡張も見据えた設計をして頂いたので、生産量が増加しても、建屋内にターボコンプレッサーを増設するスペースが確保されており、将来にわたって安定した操業ができるものと考えています。全工場を見渡せば、ドライオイルフリー式スクリューコンプレッサーもまだ残っており、順次、IHIオイルフリーターボコンプレッサーへの切り替えを実施していきます。

今後の導入にあたっては、従来より小さい容量のコンプレッサーを想定していますが、IHIでは、250kwから3段圧縮の高効率ターボコンプレッサーもラインナップしていることから、今後の省エネの効果にも大いに期待しています。

「価値ある品質を世界へ」のもと、今後もアルミダイカスト製品のあらゆる可能性を探り、新しい分野に積極的に挑戦していきます。(2011.11.24)

導入製品概要

オイルフリーターボコンプレッサー “TREシリーズ”

お客様概要

東海精機株式会社 価値ある品質を世界へ
創立 昭和11年8月30日
所在地 〒438-0078
静岡県磐田市中泉2830
URL http://ns.toukai-seiki.co.jp/index.html
主力製品であるカーエアコン用コンプレッサーパーツ
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