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導入事例

東洋紡株式会社 入善工場様の導入事例紹介

環境・ライフサイエンス・高機能で社会に貢献する価値を創りつづける

~豊かな自然と美しい水に恵まれた町で、環境を守りながら企業活動を続けるため、さらなる環境負荷低減と、ランニングコストの削減に成功。IHIの「水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー」の導入で、より一層、地域環境にやさしい工場になりました~

東洋紡績株式会社 入善工場様 事務所棟外観
東洋紡績株式会社 入善工場様 事務所棟外観
正門と奥に見えるのは工場棟
正門と奥に見えるのは工場棟
東洋紡績株式会社 入善工場様
東洋紡績株式会社 入善工場様

東洋紡株式会社様は、1882年(明治15年)に基盤の一つである大阪紡が創立。翌年の1883年には日本最初の大紡績工場として操業を開始しました。1886年9月には深夜業の開始に伴い工場の照明にエジソン式直流発電機による電灯を導入。民間企業では初めてのことで、当時、大阪紡の他に電灯があったのは、東京の皇居と陸軍士官学校のみでした。

そして、1914年(大正3年)、三重紡と大阪紡の合併により現在の東洋紡株式会社が創立。この合併により、精紡機44万台錘、撚糸機2万錘、織機1万台を超える大企業となりました。

入善工場様は天然繊維・合糸の生産工場として、1935年(昭和10年)に創業を開始。工場が建設された入善町は、名産の入善ジャンボスイカやチューリップの球根、さらに天然記念物として有名な沢杉など、豊な自然と美しい水に恵まれた町です。入善工場では月間60種類・90トンもの天然繊維・合糸を生産。それらはオーダーシャツ、インナー、スポーツウェアなどの身近なものから、中東の民族衣装まで、様々な形でお客様のお手元に届けられています。

入善工場様にご採用頂いた、IHI水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー「GPシリーズ」の導入までの背景やご使用状況をインタビューしました。

詳細につきましては以下のアイコンからご覧いただけます。

どのような背景や課題のもと、コンプレッサー設備の導入(更新)を検討するに至ったのでしょうか?

当工場では、糸をつなぐ工程でコンプレッサーの圧縮エアーを吹きつけ、撚りを戻すという過程があります。ここでは給油式コンプレッサーは使えないため、以前からドライオイルフリーコンプレッサーを使用していましたが、老朽化が進み、更新を検討していました。20年以上たったコンプレッサーは効率も悪くなり、高額なランニングコストが発生していたため、これらを改善できる、新型のオイルフリーコンプレッサーを探していました。

また、入善町の豊な自然を守るため、「地域環境にやさしく・皆様に安心してもらえる工場」であることを常に踏まえて設備を選定しており、さらなる環境負荷低減も課題の1つでした。

さまざまな課題があるなか、弊社コンプレッサーをお選び頂いた理由をお聞かせください

当社の他工場で、IHI製のターボコンプレッサーを使用していることで、水潤滑式オイルフリーコンプレッサー「GPシリーズ」の紹介を受けました。

「GPシリーズ」は、空気圧縮後の温度が周囲温度+20℃程度と、圧縮機内に高温部位がなく、安全・安定した運転ができることや、潤滑油を一切使用しないため、環境にも優しく、圧縮エアーだけでなくドレンに油分が含まれないことも魅力でした。

また、1段圧縮にも関わらず効率が良くメンテナンス費用が安価なこと、そしてインバータ制御の採用で、工場ラインの負荷変動に追従できるため、更なるランニングコストの削減も期待し、選定しました。

水潤滑式オイルフリースクリュープレッサー「GPシリーズ」を導入頂いた結果、課題は解決いたしましたでしょうか?

IHI水潤滑式オイルフリーコンプレッサー「GPシリーズ」を導入した結果、年間約100万円の電気料金が削減できました。既設のコンプレッサーはON/OFF制御ということもあり、夜間・休日の軽負荷時は負荷変動への追従が困難でしたが、インバータの採用により追従運転が可能となり、大きな省エネ効果を得ることができました。

また、ドレンに油分が混入することなく、排水に影響を与える心配がないため、安心して使用しています。入善町は自然豊かな美しい水の町です。そのため工場排水には常に注意を払い、油水分離は徹底していますが、潤滑油を使用しないコンプレッサーを採用し、環境負荷を低減できたことが、地域環境を守るためには最適であったと実感しています。

「GPシリーズ」は空気圧縮後の温度が低いため、部品の劣化も少ないように感じています。納入は2011年4月と、まだ使用して1年ほどで本格的なメンテナンスはこれからですが、当初見込んだ通り、メンテナンス費も安価になると期待しています。

東洋紡績株式会社 入善工場様水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー 「GPシリーズ」の設置風景

東洋紡株式会社 入善工場様
水潤滑式オイルフリースクリューコンプレッサー
「GPシリーズ」の設置風景

コンプレッサーに関する、将来の展望や構想をお聞かせください

今後も老朽化したコンプレッサーの更新を検討し、更なる環境負荷低減・ランニングコスト削減を続けていきます。

そして、今後もお客様から信頼される企業としてあり続けるために、積極的に社会的責任を果たし、社会に役立つ製品やサービスを通じて、健全で持続可能な社会づくりに貢献していきます。

導入製品概要

オイルフリースクリューコンプレッサー “GPシリーズ”

お客さま概要

東洋紡績株式会社
創立 1914年
本社所在地 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号
入善工場 富山県下新川郡入善町入膳6000番地
URL https://www.toyobo.co.jp/
入善工場は、高級エジプト綿、スーダン綿を使った高級糸、複合重層糸やポリエステル綿混糸を生産しています。これらの糸は、高級肌着や吸湿急ドライ性のスポーツシャツ、形状記憶シャツに使用され、みなさまのお手元に届いています。
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