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技術講座

コンプレッサー用語集

圧力

気体の静圧を意味し、特に指定がなければゲージ圧のことをいいます。
圧力の単位は、国際単位(SI)より、Pa(パスカル)を使用します。以前の、kgf/cm2(キログラムフォース)は、1kgf/cm2≒0.098MPaです。

圧力比

圧縮比ともいい、吸入絶対圧と吐出絶対圧の比をいいます。

標準大気圧

海面上におけるその地点の理論上の大気圧(1気圧)をいいます。
海抜0mで1気圧=760mmHg=101.3kPa
mmHg:水銀柱ミリメートル

絶対圧

絶対真空状態を零基準として測った圧力です。
単位はPa[abs](アブソリュート)と書きます。

ゲージ圧

大気圧を零基準として測った圧力です。単位はPa[G](ゲージ)と書きます。
一般に海抜0mを基準として考えるので、絶対圧≒ゲージ圧+大気圧=ゲージ圧+101.3kPaとして構いません。
ただし、海抜が高い場合あるいは低い場合の大気圧は101.3kPaではないので注意が必要です。

相対湿度

同一温度における、飽和水蒸気圧に対する水蒸気分圧の比をいいます。
単位は%で、一般に%RHと表します。

絶対温度

-273.15℃を零基準として定義された工学上の温度です。単位はK(ケルビン)で表します。
従って、0℃=273.15K 20℃=293.15Kとなります。

露点

湿り空気が相対湿度100%(飽和状態)となる温度を露点といいます。
冷凍式ドライヤーなどを設置するときに、大気圧露点、加圧露点(圧力下露点)として使われます。

乾き空気

水蒸気を含まない空気をいいます。密度=1.293kg/m3(0℃、101.3kPa[abs])
逆に、水蒸気を含んだ空気を湿り空気といいます。

吸入状態

吸入口においての気体の圧力、温度、湿度を総称して一般によく用いられます。

吸入圧力

コンプレッサーが運転時に吸込む空気圧で、一般に大気圧(1気圧)とみなします。

吐出状態

吐出口においての圧力、温度、湿度を総称して用います。

吐出圧力

コンプレッサーから吐出される空気圧をゲージ圧で表示します。

吐出空気量

コンプレッサーから吐出される空気量を、その吸入状態(吸込圧力、吸込空気温度)の体積に換算した値のことです。

標準状態

温度20℃、絶対圧101.3kPa[abs]、相対湿度65%の空気の状態をいい、略号A.N.R.で表します。
1m3の質量は1.2kgです。

基準状態

温度0℃、絶対圧101.3kPa[abs]、相対湿度0%における乾燥した空気の状態をいいます。
一般にノルマルと呼ばれ、NまたはN.T.P.と表示します。
実空気量(m3)を基準状態空気量(Nm3)に換算すると、温度と湿度の差だけ目減りするので注意が必要です。
1Nm3の質量=1.29kg

ピストン押除量

レシプロコンプレッサーの空気量を表すのに用いられます。
単位時間にピストンが排除する空気量で、実際の吐出空気量は容積効率をかけたものになります。
容積効率は圧縮段数により異なります。

理論断熱空気動力

容積式圧縮機に対し一般的に使用される理論動力です。
気体が圧縮される過程において発生する熱が周囲に対して全く出入りのない場合の理論的な動力です。

全断熱効率

ある空気量を一定圧力までに圧縮する、理論上ロスのない理論断熱空気動力と、実際に圧縮するのに必要な軸動力との比を全断熱効率といいます。
同じ空気量を同じ吐出圧力まで圧縮した場合、この値が大きいほど、動力は少なくてすみます。
オイルフリースクリューコンプレッサー“GPシリーズ”では圧縮中に発生する熱をケーシング内に噴射する水で直接冷却しているため、等温圧縮に近い圧縮が行われ、高効率が得られます。
また、水でローター間の潤滑・シールを行っているため、さらに高効率に噴射が得られます。

理論等温空気動力

ターボ式圧縮機に対し一般的に使用される理論動力です。
気体が圧縮される過程において温度が変化しない(等温変化)とした場合の理論的な動力です。

全等温効率

全断熱効率同様、ある空気量を一定圧力までに圧縮する、理論上ロスのない理論等温空気動力と、
実際に圧縮するのに必要な軸動力との比を全等温効率といいます。
同じ空気量を同じ吐出圧力まで圧縮した場合、この値が大きいほど、動力は少なくてすみます。

軸動力

コンプレッサーの正味駆動動力をいいます。断熱理論動力と各損失動力の和になります。

エアエンド回転速度

エアエンド(圧縮機構部)の1分間あたりの回転速度をいい、単位はmin-1で表します。

電動機入力(電力)

電動機を回すために必要な電力のことをいいます。 電力費を計算するときに使われます。
電動機出力=入力(電力)×モーター効率→入力(電力)=電動機出力÷モーター効率となります。
したがって出力75kWのモーターの効率が92%であれば、入力=75÷0.92=81.5kWとなります。

電動機回転速度

一般に同期回転速度のことをいいます。 f=周波数(Hz)、P=電動機極数(ポール数)、n=同期回転速度(min-1)とすると、n=120f/Pで表されます。
計算例:50Hz、4Pモーターの回転速度はn=120×50/4=1500(min-1) 実際の回転速度は、上記計算式より2~3%のスリップがあるので回転速度は減少します。(メーカーによりスリップ率は異なります)

騒音

人間に心理的、生理的な悪影響を及ぼす音、つまり「好ましくない音」のことです。
個人によってその影響の度合いには差があります。

騒音レベル

ある音を騒音計で測ったときの指示の読みと定義されます。単位はdB(デシベル)。
また、騒音レベルはA特性という周波数特性で聴感補正のなされた音圧レベルであって、音の大きさのレベルを近似的に表したものです。

dB(デシベル)

音のパワーを表すのに常用対数を使ったのがdBです。
A特性で計測した場合にはdB(A)と表します。dBは加えることも差引くこともできるので計算には都合がよい単位です。
1000Hzの最小可聴値を基準レベル0dBとした値です。

騒音の周波数分析(オクターブ分析)

実際の音は、1つの周波数の音だけではなく、いろいろな周波数の音を含んだ複合音です。
ある騒音値を測定したときの周波数ごとの音圧レベルをいい、普通グラフで表します。
騒音対策をするときに用いられます。

暗騒音

ある音を対象として考えた場合、その音以外の全ての音を暗騒音といいます。

モメンタリ信号

押ボタンスイッチを押している間、接点がONまたはOFFを継続し、押すのを止めるとONからOFF、またはOFFからONに戻るものです。(手で押す代わりに電気的信号による指示でも同じことです)

オルタネイト信号

押ボタンスイッチを一度押して離しても、接点がONまたはOFFを継続し、再度押ボタンを押すとONからOFF、またはOFFからONに戻るものです。(手で押す代わりに電気的信号による指示でも同じことです)

パワーヒューズ

高圧主回路(3000V級以上)に使用されるヒューズをいいます。
一般的には、お客様の受電盤側で用意されますが、場合によってはコンプレッサー側の高圧起動盤に付けることもあります。

ドレントラップ

圧縮する過程で発生したドレン(元は大気中にある水蒸気です)等を溜め込み、水分のみを外へ排出する装置です。給油式の場合はドレンに油分が含まれます。定期的に清掃・点検を行い、交換が必要な消耗品です。必要に応じてレシーバータンクやフィルター類にも装備することがあります。

ラインフィルター

圧縮空気中に含まれるダスト(固形物)を除去するフィルターです。

ミクロミストフィルター

圧縮空気に含まれるダスト(固形物)と油分(オイルミスト)や水滴を除去するフィルターです。

活性炭フィルター

圧縮空気の臭気を除去するフィルターです。活性炭によって臭気を吸着します。

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