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芝生のプロフェッショナル

次世代型人工芝(ロングパイル人工芝)

写真:次世代型人工芝(ロングパイル人工芝)

2008年春、野球の聖地と謳われた神宮球場(東京都港区)が26年ぶりの大改装を行い、これまでの天然芝のグラウンドから次世代型人工芝と言われているロングパイル人工芝への張り替えが行われました。

ロングパイル人工芝はポリエチレンを主原料とする5~6cmのパイルからなり、見た目はもちろん、プレー感、安全性、塵埃が天然芝に肉薄し、排水性やメンテ性に於いては天然芝よりも圧倒的に優れているため、2000年以降国内外で急速に普及しています。今時点の各地の小学校の導入件数は、天然芝を上回り、今後も日本中の学校で導入が進められると思われます。

最新のロングパイルでは断面構造や見た目をより天然芝に近づけたり、天然芝同様に周囲の気温上昇を防ぎヒートアイランド現象を緩和する機能まで有したものまで商品化されています。ロングパイル人工芝先進国の米国では、10~20年前に人工芝敷設グラウンドを天然芝へ張り替える動きが見られましたが、その後2000年代になると、天然芝をロングパイル人工芝へ変更するケースが目立つようになりました。

我が国でも日本サッカー連盟公認のサッカー場をはじめ、Jリーグのサッカー場、フットサル場、プロ野球球場、ラグビー場など多くのグラウンドで天然芝からロングパイル人工芝へ移行しています。オランダのアヤックスなどヨーロッパの名門サッカークラブの練習場も天然芝ではないグラウンドが増えてきました。

世界の動きを見る限り、我が国もきっとこの時流に乗ることになると思います。しかしながら昆虫が飛び、鳥が集まり、春には雑草が小さなかわいい花を付けるのはあくまでも生きている芝生です。皆で苦労して作り上げる天然の芝生は地域の皆様の親睦をも深めることが可能になるでしょう。排水性の良いロングパイル人工芝は、雨上がり後すぐにプレーすることも可能ですし、もちろん寝転んだりすることもできます。ただし、あくまでもロングパイル人工芝が目指すのは天然芝であることを忘れてはいけません。


天然芝、ロングパイル人工芝両者の特徴を良く理解した上で、グラウンドを使われる皆様の用途に合った芝生を導入されることをお勧め致します。

IHIシバウラのロングパイル人工芝管理機の製品情報はこちらをご覧ください。