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社会貢献活動の主な取り組み(2020年度)

主な活動事例

子どもたちの夢を叶えるための学び(IHI瑞穂工場)

IHIグループでは、瑞穂町を含む国内外の小中学生と星に届ける作品創り(総合、国語、理科、道徳の授業)を実施しております。子どもたちの作品を航空宇宙機器(国際宇宙ステーション、民間航空機、ロケット、宇宙船)に載せ、宙(そら)に輝く星に届ける活動です。この20年間で海外を含め数多くの学校で実施してまいりました。(のべ6万人が参加)2020年度は、コロナ禍で休校した学校からの要望に応え、すべてオンラインで授業を実施しました。(9の国や地域77校1万人が参加)また、星に届ける作品創りを通して、コロナ禍の辛い状況においても、お互いに励まし合い、乗り越えていきたいと願う子どもたちの夢を叶えるための講座(宇宙連句づくり)も行ないました。IHIグループは、これからも子どもたちの夢を叶えるための学びを共創してまいります。

日本車いすバスケットボール連盟への支援(IHI本社)

IHIグループは、2015年度から、日本車いすバスケットボール連盟とオフィシャルスポンサー契約を結び、支援してまいりました。
これまでの活動としては、試合会場において日本代表の応援や地域リーグ選手を事業所近隣の体育館にお招きし、IHIグループ従業員家族を対象にエキシビションマッチや体験会等を開催しました。
今後もグループ従業員に車いすバスケットボールの楽しさを知ってもらうための活動を進めてまいります。

車いすバスケットボール応援サイト

「森や土のはたらき」出前授業(IHI相馬事業所)

IHIグループでは、福島県相馬市内の小学校6年生を対象に出前授業「森や土のはたらき」を開催しました。はじめに、講師であるお茶の水女子大学サイエンス&エデュケーションセンター吉村特任准教授から、「IHIの事業所ではモノをつくっている傍ら、緑地を守って、そこには土壌生物が生息している」ことを児童らに伝え、「食物連鎖」「炭素の循環」「光合成」などを解説しました。
その後、IHI相馬事業所および小学校で採取した土壌それぞれから得られた土壌生物を顕微鏡で観察し、肉眼では見えない多くの種類の微生物が動いている姿を捉え、大変盛況でした。参加した児童から、「知らなかった色々な微生物が見れて楽しかった。」「自然に興味を持つことができた。」「自分の身の周り人に自然の大切さを教えてあげたい。」などの感想が寄せられました。
IHIグループは、これからも各地の事業拠点の近隣の学校などで、豊かな自然を守り生態系を維持する大切さを伝え、環境問題への理解促進につながる出前授業を継続して開催していきます。

ジェットエンジンの出前授業(IHI本社)

IHIグループは、次世代の理科系人材の育成を目的として、小中学生向けに出前授業を行なっています。この授業は、お茶の水女子大学と共同開発したもので、理科の面白さや学校での勉強がどのように社会の役に立つのかを伝える内容となっています。
2020年度は、コロナ禍での実施となりましたが、4つの学校・公共施設で出前授業を開催しました。本社近隣の小学校では、初めてのリモートによる「ジェットエンジン」を題材とした授業を行ないました。「ジェットエンジン」の仕組みや原理を映像で学習したのちに実験をすることにより、授業後のアンケートでは、「楽しく学べて理科が好きになれた」「ジェットエンジンが学校で習う理科を基につくられていることに驚いた」との声をいただきました。

鹿児島県立楠隼中高一貫校における宇宙学講義(IHI鹿児島駐在)

鹿児島県立楠隼中学校は、イプシロンロケットが打ち上げられる内之浦宇宙空間観測所がある肝付町に2015年開校しました。
IHIグループは、開校にあたり鹿児島県から「特色のある教育を取り入れたい」との依頼を受け、「ロケットの推進」をテーマにIHIの従業員による講義を行なっています。6年目を迎えた2020年度は、コロナ禍での実施のため、中学3年生の2クラス(60名)を対象に、リモートで行ないました。
中学生が普段触れることのないロケット推進の話を、第一線のエンジニアから聞くことで、科学技術や宇宙への関心を高めてもらうことができました。

東北芸術工科大学とのコラボレーション(IHI技術開発本部)

IHIグループは、2018年12月から、東北芸術工科大学と新たな事業を創造する活動を行なっています。学生と共に「未来社会」を想像し、未来を実現する新たな製品やサービスについてディスカッションを行ないます。また、卒業制作展では、学生の優秀な作品をIHI賞やプロダクトデザイン賞、アート賞などで表彰しました。これらの作品は、横浜事業所「i-Base」のイノベーションスペースに展示しています。
今後も、学生の柔軟かつユーザー目線をしっかりとらえた発想力を高めることができるよう、継続して実施していきます。

立命館アジア太平洋大学における講義(IHI物流産業システム)

IHIグループは、2018年度から、グローバル人材の育成を目的とした立命館アジア太平洋大学国際経営学部からの要請により、講師の派遣を行なっています。
2020年度は、コロナ禍におけるリモート開催となりましたが、実践を通してグローバルビジネスに関する知識・スキルを身に付ける「キャップストーンプログラム」において講義を行ないました。この講義は、国内・国際学生混成チームを組み、経営課題や経営戦略、グローバル戦略を具体的に検討し、解決策を立案してプレゼンテーションを行なう授業です。IHI物流産業システムの従業員が講師となり、プレゼンテーションの審査、講評などを行ないました。

東京大学大学院寄付講座「航空宇宙革新構造設計」の支援 (IHIエアロスペース)

IHIエアロスペースは、東京大学で実施されている航空宇宙分野に向けた極限的な軽量構造と効率的な設計解析手法を実現するための基盤研究、および学術と社会の発展に貢献可能な人材の育成に賛同し、寄付を行なうことを通して支援しています。
これに基づき東京大学大学院では、2020年4月から「航空宇宙革新構造設計」寄付講座を開設しました。航空宇宙構造の高性能化と低コスト化という、相反する厳しい要求に応える革新的な軽量構造設計の達成とその社会実装の実現に向け、先進複合材を用いた航空宇宙機の革新構造様式の基盤解析技術、効率的な構造設計のための数値解析技術および最適化技術の確立、さらには社会実装に向けた先進複合材構造の信頼性・損傷許容性評価、および実機の構造設計への適用技術の研究を行なっています。
また、この一連のプロセスにより、革新構造設計とその社会実装を可能にする基盤技術と素養を有する人材の育成を目指しています。
これらの技術は、航空機に求められる軽量化とそれに伴う燃費向上に大きく寄与し、持続可能な社会の実現に貢献するものです。

土壌微生物調査の取組み(IHI本社)

IHIでは、環境の保全を目的に、お茶の水女子大学と共同して、事業拠点にある緑地で、土壌微生物調査を開始しました。
これは、土壌微生物が炭素の循環に大きく関わり、食物連鎖や生態系の維持に与える影響について理解を深めるためのものです。
2020年度は、5つの事業所の緑地で土壌を採取してさまざまな微生物を発見しました。中でも本社周辺の緑地では、街中の公園ではあまり見かけられない珍しい陸貝の仲間が発見されました。
今後は、事業拠点内の緑地に生息する土壌微生物とその生息環境を保護するとともに、近隣小中学校などを対象にした環境教育「森と土のはたらきセミナー」の開催を計画しています。

相生事業所の取組み(IHI 相生事業所)

IHI相生事業所は、相生湾と山林に囲まれた豊かな自然環境の中に立地しています。事業所面積の約7割を占める緑地では、これまで動植物調査やグリーンインフラ整備などを通して、生物多様性のポテンシャルを確認してきました。
2018年度、生物多様性に配慮した事業所の運営が評価され、「一般社団法人 いきもの共生事業推進協議会(ABINC)」による「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得しました。その後、生物多様性の維持や一層の増進を図るために、事業所内の山林に対して詳細な地形や植生分布などの調査を実施し、その結果をすべて電子化して地図情報として一元管理しています。
今後は、このデータを活かした具体的な保全計画を策定し、多様な森林資源の維持・整備に努めていきます。

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