ジェットエンジンの出前授業(IHI本社)
IHIグループは、次世代の理科系人材の育成を目的として、小中学生向けに出前授業を行なっています。この授業は、お茶の水女子大学と共同開発したもので、理科の面白さや学校での勉強がどのように社会の役に立つのかを伝える内容となっています。
2020年度は、コロナ禍での実施となりましたが、4つの学校・公共施設で出前授業を開催しました。本社近隣の小学校では、初めてのリモートによる「ジェットエンジン」を題材とした授業を行ないました。「ジェットエンジン」の仕組みや原理を映像で学習したのちに実験をすることにより、授業後のアンケートでは、「楽しく学べて理科が好きになれた」「ジェットエンジンが学校で習う理科を基につくられていることに驚いた」との声をいただきました。
立命館アジア太平洋大学における講義(IHI物流産業システム)
IHIグループは、2018年度から、グローバル人材の育成を目的とした立命館アジア太平洋大学国際経営学部からの要請により、講師の派遣を行なっています。
2020年度は、コロナ禍におけるリモート開催となりましたが、実践を通してグローバルビジネスに関する知識・スキルを身に付ける「キャップストーンプログラム」において講義を行ないました。この講義は、国内・国際学生混成チームを組み、経営課題や経営戦略、グローバル戦略を具体的に検討し、解決策を立案してプレゼンテーションを行なう授業です。IHI物流産業システムの従業員が講師となり、プレゼンテーションの審査、講評などを行ないました。
東京大学大学院寄付講座「航空宇宙革新構造設計」の支援 (IHIエアロスペース)
IHIエアロスペースは、東京大学で実施されている航空宇宙分野に向けた極限的な軽量構造と効率的な設計解析手法を実現するための基盤研究、および学術と社会の発展に貢献可能な人材の育成に賛同し、寄付を行なうことを通して支援しています。
これに基づき東京大学大学院では、2020年4月から「航空宇宙革新構造設計」寄付講座を開設しました。航空宇宙構造の高性能化と低コスト化という、相反する厳しい要求に応える革新的な軽量構造設計の達成とその社会実装の実現に向け、先進複合材を用いた航空宇宙機の革新構造様式の基盤解析技術、効率的な構造設計のための数値解析技術および最適化技術の確立、さらには社会実装に向けた先進複合材構造の信頼性・損傷許容性評価、および実機の構造設計への適用技術の研究を行なっています。
また、この一連のプロセスにより、革新構造設計とその社会実装を可能にする基盤技術と素養を有する人材の育成を目指しています。
これらの技術は、航空機に求められる軽量化とそれに伴う燃費向上に大きく寄与し、持続可能な社会の実現に貢献するものです。