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製品情報

常温起動システム

プロセスガスレシプロコンプレッサー 常温起動システム

LNG 受入基地において、起動わずか約2分後に容量調整運転が可能な常温起動システムは高い運用性を発揮します。

クイックスタート方式
IHIの常温起動システム

常温起動システム―(東京電力株式会社殿、IHI共同特許)

LNG ボイルオフガスコンプレッサーは基地の運用上、起動・停止や起動直後の容量調整を求められます。IHI の常温起動システムは高い運用性を発揮し、LNG 受入基地の運用に貢献できます。
この常温起動システムは東京電力株式会社殿との共同特許となっています。

LNG ボイルオフガスコンプレッサーは超低温直接吸入方式を採用しています。このため正規の圧力まで昇圧するためにはコンプレッサーの吸入温度に上限が設定されていて、運転範囲内まで吸入温度が下がらないと起動できない、たとえばコンプレッサーが停止していて LNG ボイルオフガスが配管内で滞留し温度が大気温度まで上昇しているとコンプレッサーを起動できない、という制約があります。

コンプレッサーの起動・停止を容易にするため、LNG ボイルオフガス吸入系統にガス冷却用のサクションドラム(ノックアウトドラム)を設置して、コンプレッサー入口の LNG ボイルオフガス温度が高い場合にはサクションドラムで液の LNGをスプレーすることで LNG ボイルオフガスをコンプレッサーが吸入可能な温度まで冷却する方式(クイックスタート方式)が採用されています。

このクイックスタート方式は設備としてサクションドラムが必要であり、LNG を噴霧して温度を下げるためコンプレッサー内への液(ミスト)の飛来にも注意する必要があります。また、コンプレッサーも超低温仕様であり急速なクールダウンが必要で一定時間全量運転が必要となります。温度も圧力も量も不安定なコンプレッサーのクールダウン中は後流機器に影響を与えないよう、場合によってはボイルオフガスをフレアに流すことになります。

IHI の常温起動システムは

  • サクションドラム不要
  • 吸入温度に関わらずいつでも起動可能
  • 起動直後から正規の吐出圧力で運転可能
  • 起動2分後からでも任意の容量調整で運転が可能(全量運転が不要)
  • 容量調整がすぐにできるためLNG タンク、再液化装置など前流・後流の装置に急激な負荷変動を与えない

という大きな特徴を持っています。

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