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第58巻 第3号(平成30年9月発行)
特集IHI力号

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巻頭言

巻頭言

特集「IHI力」号の発刊にあたって

  • 代表取締役副社長
  • 大谷宏之

社長が語る

社長が語る1

ものづくりのプロセスを支える検査・計測 多様な技術とサービスを連携させ航空機分野,セキュリティ分野へ進出を狙う

  • 株式会社IHI検査計測
  • 代表取締役社長
  • 柏﨑昭宏

社長が語る2

国内およびアジア諸国に向けた中小型の農業機械を充実させ農業分野での躍進を目指す

  • 株式会社IHIアグリテック
  • 代表取締役社長
  • 宮原 薫

見えない資産

見えない資産

技術訓練所が全面バックアップ 溶接技術日本一が誕生!

  • 資源・エネルギー・環境事業領域 原子力SBU 横浜工場
  • 根﨑弘崇・岩崎拳也

我が社の看板娘

我が社の看板娘1

土手の草刈りも安全第一 傾斜地作業で活躍するハンマーナイフモア

  • 株式会社IHIアグリテック

多大な労力から機械化が望まれる堤防の除草作業.傾斜地で長時間にわたって作業するため,作業員の危険性もストレスも高まる.株式会社IHIアグリテックのハンマーナイフモアはスイング機構を実現することで,安全性と快適性を格段に高めた.

我が社の看板娘2

刈り取りからロールベール成形まで1台何役!? 多様化する日本・アジア近隣諸国の飼料収穫シーンに適応した新型収穫機コンビネーションベーラJCB1800

  • 株式会社IHIアグリテック

国産の畜産飼料として休耕田を利用した飼料イネの作付けが奨励されている昨今,従来の飼料作物も飼料イネも刈り取り,そのままロールベールに仕上げる一体型のコンビネーションベーラが登場.躯体をコンパクトかつ軽量に仕上げ,小区画の田畑でも安定して作業ができる優れものだ.

我が社のいち押し技術

我が社のいち押し技術1

過酷環境での調査に挑む遠隔アクセス技術 水中遊泳型遠隔操縦ロボット

  • 株式会社IHI

福島第一原子力発電所の確実な廃炉に向けた原子炉周辺の状況把握を目指し,さまざまな調査および技術開発が進められている.水中環境にフォーカスし,人が近づけない過酷な環境でのアクセスを可能とする水中遊泳型の遠隔操縦ロボットシステムについて紹介する.

我が社のいち押し技術2

世界初の水平スライドクレーン 限られた空間の中で使用可能な新型クライミングクレーンを開発

  • IHI運搬機械株式会社

建設現場の作業環境の改善などの目的により,全天候カバーで建物全体を覆う工法のニーズがある.この度,清水建設株式会社との共同研究によりカバー内の限られた空間で使える新型クライミングクレーンを開発した.

箸休め

箸休め

王者中国に挑む日本卓球

  • 技術開発本部
  • 金澤祐孝

論文

論文1

穿孔法による残留応力測定技術の検証試験

  • 三上隆男,鈴木優平,夏井一樹,髙久泰弘,郡 亜美

残留応力は,溶接,鍛造,圧延,死荷重など種々の要因によって発生する.残留応力に供用応力が重畳した場合,疲労や構造的な損傷の要因となることがある.そのため,残留応力の測定が必要となり,種々の方法で測定されている.ASTM E837規格(穿孔法)では,測定対象物の肉厚や応力状態に応じて,3種類の場合について残留応力測定法を規定している.本規格の妥当性を,引張試験および片持ち梁試験によって既知の応力を与えて,穿孔法による測定結果と比較する方法によって検証した.

論文2

700℃級A-USCボイラ実証のための実缶試験結果

  • 大熊喜朋,青木 裕,室木克之,高井幸心,久布白圭司

石炭火力のCO2排出量削減対策の一つとして,当社では700℃級先進超々臨界圧(A-USC)火力発電ボイラ技術の開発を実施してきた.A-USCは火力発電設備の蒸気条件を高めることにより,発電端効率の向上を実現するものであり,既存火力発電設備の延長線上に位置する技術であるため,ほかのCO2排出量削減技術と比べて開発要素が少ないという利点がある.A-USCボイラ開発の集大成として石炭焚き商用機に試験伝熱面を挿入し,700℃蒸気を導入する実缶試験を実施し,2016年には約13000hの試験運転を完了した.抜管した試験伝熱面の評価を実施した結果,問題がないことを確認した.

論文3

バックホウ向け簡易遠隔操縦装置ロボQSの開発

  • 塙 裕彰,山崎峻一,金島義治,曽根原光治

二次災害の恐れがある危険な土砂災害現場において,安全,迅速な初動対応のために,通常のバックホウに装着することで遠隔操縦を可能とする,簡易遠隔操縦装置の需要がある.バックホウ向け簡易遠隔操縦装置として,1999年に開発,現場投入された空圧式ロボQの老朽化に伴い,長年の運用実績から挙がった課題を解決すべく,後継機種として電動式のバックホウ向け簡易遠隔操縦装置ロボQSを開発した.本稿ではその開発内容を報告する.

論文4

新名神高速道路における新設鋼橋の技術的課題への取組み

  • 山本誠司,伊藤安男,引口 学,清岡直樹

株式会社IHIインフラシステムは,現在整備が進められている新東名高速道路,新名神高速道路の建設工事において,着工当初から新設鋼橋を中心に実績を重ねてきた.その間,建設現場の現場条件の多様化が進み,新設鋼橋に関する技術的課題は,難易度を増してきた.本稿では,2016,2017年度に完成した新設鋼橋の工事概要を紹介するとともに,各工事における技術的課題に対する取組みを報告する.