技術戦略
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盛田英夫
副社長執行役員
技術戦略室長
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松澤克明
執行役員
技術開発本部長
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技術を起点に持続的な成長を実現する
IHIグループは、エアロスペース、エネルギー、インフラといった事業ドメインで、産業基盤や安全保障を支える事業を展開しています。これらの分野では高い信頼性や安全性が求められ、長年にわたり蓄積された技術、実績、認証・規制対応能力が事業の強みとなります。こうした事業構造の中で、IHIグループは、技術を起点として、その強みを生かしながら事業を発展させてきました。2040年を見据えた技術開発においても、社会や産業構造の変化を捉えながら、次の飛躍に向けて、新たな価値の創出と持続的な成長につながる技術を磨いていきます。
こうした技術による成長の源泉となっているのが、燃焼、熱・流体、材料、構造などの「基盤技術」※1と、設計・生産・施工などの「固有技術」※2です。これらを組み合わせることで新たな性能や機能を実現してきました。170年を超える事業活動の中で培った多様な技術の蓄積が、その実現を支えています。-
※1
複数の製品・事業に共通して活用できる技術を指す
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※2
橋梁の設計・施工技術や航空エンジンの部品設計・生産技術のように、特定の製品や事業に深く結びついた技術を指す
強い技術は大きく2つに整理できます。一つは、従来は実現できなかった性能や機能を生み出し、新たな価値を創出する「世の中にないものを創る技術」です。もう一つは、設計・生産・施工などの方法を変革し、高い品質や安全性を維持しながら、生産能力を高め、収益性を向上させる「世の中にない作り方で創る技術」です。
「世の中にないものを創る技術」の代表例がアンモニア燃焼技術です。アンモニアを安定して燃焼させるためには、高度な燃焼制御が求められます。この技術の獲得には、長期間にわたる試験と検証が必要です。その過程で蓄積される知見やデータは短期間で再現できるものではなく、技術の成熟や実用化を支える重要な強みとなります。
一方、「世の中にない作り方で創る技術」の代表例が、原子力の小型モジュール炉(SMR)に向けたものづくり技術です。生産能力の拡大には、一品生産型のものづくりから、繰り返し生産への転換が求められます。そのためには、新たな材料や複雑な形状、作業が難しい部位を溶接する技術に加え、加工や検査などを含む自動化技術、これら全てを実装した設計・生産・品質管理のプロセスを構築する必要があります。これにより、高い品質を確保しながら生産能力を高め、収益性の向上につなげていきます。 -
※1
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事業成長につながる技術マネジメント
IHIグループには、各事業で培われた多様な技術や知見があります。それぞれの事業のみならずグループ全体として俯瞰し、複数の技術や知見を組み合わせながら、新たな事業機会の創出につながる技術を生み出すことが可能になります。
限られた経営資源の中で大きな飛躍に挑戦し、持続的な成長を実現するためには、各事業が培ってきた多様な技術や知見を結集し、技術開発、品質・設計、生産を一体として捉え、将来の成長につながる技術を事業につなげていくことが必要になります。こうした考え方の下、グループ横断で技術開発の方向性を定める専門組織として技術戦略室を設置しました。技術戦略室は、事業部門や技術開発部門と連携しながら、将来の事業の成長に向けて強い技術の育成・獲得を進めています。また、知見やデータを活用するデジタル環境の整備(知財・技術情報の保全やAIの活用)を通じて、技術開発の基盤づくりにも取り組んでいます。
2026年には、こうした考え方を研究開発投資の基本方針として明確化しました。さらに、この取り組みを支えるため、技術と事業の双方を理解し、事業成長の観点から判断できる人財の育成も進めています。
IHIグループは、2040年に向けて、強い技術を磨き続けるとともに、それを事業につなげる技術マネジメントを強化することで、技術を起点とした持続的な成長を実現し、社会や産業が直面する課題の解決に貢献していきます。
IHIグループは、技術を起点とした価値創造を通じて、持続的な成長を目指しています。
新たな価値を生み出す技術と、生産能力や収益性を高める技術の両面を強化するとともに、グループ全体の技術や知見を活用して事業成長につながる技術マネジメントを推進しています。
また、将来の成長領域に必要な技術への投資や人財育成、デジタル基盤の整備を進めています。
強い技術を磨き続けるとともに、それを事業につなげることで、社会や産業が直面する課題の解決に貢献していきます。
