アンモニア(利用)技術による脱炭素化への挑戦
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燃料アンモニア

アンモニアを利用した持続可能なエネルギーソリューションの提供に注力しています。
アンモニアは、輸送・貯蔵が容易で、燃焼時にCO₂を排出しないため、化石燃料に代わる魅力的な選択肢となります。燃料および水素キャリアとしての役割を果たすことができるため、多様なエネルギー用途においてその汎用性が期待できます。
アンモニアガスタービン
IHI製のIM270ガスタービン(定格出力2MW)向けにアンモニア焚き燃焼器を開発し、液体アンモニア100%専焼による運転を実現しました。相生事業所にて長期耐久性試験を実施するとともに、より大型のガスタービンへの技術適用を見据えた開発を進めています。


- 本内容は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業(JPNP21020)にて実施しています。
アンモニアボイラ
エネルギー分野の脱炭素化のため、既設の大型石炭火力発電ボイラの燃料をアンモニアに転換する取り組みを進めています。開発したアンモニアバーナを用いて2024年にJERA碧南火力発電所で大規模実証を完了し、さらなる転換率の向上に向けた技術開発を行っています。


- 本内容は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業(JPNP16002)にて実施しています。
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アンモニアエンジン
船舶のゼロエミッション化の実現を目指し、アンモニアを燃料とする船舶用エンジンの開発を行っています。高い海上輸送需要が見込まれるアンモニアバリューチェーンを、CO₂排出を増やさず実現することが可能になります。


- 本内容は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業(JPNP21031)にて実施しています。
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