Change
Location

現在は日本サイトをご利用中です

第61巻 第3号(2021年12月発行)
特集 産業インフラの
新しい価値の創出を目指して

/technology/review_library/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/12/23/613.jpg

表紙デザイン

東北芸術工科大学 デザイン工学部 プロダクトデザイン学科
上島 菜那 氏

植物は球根に養分をためています.人がさらに手をかけ,世話をしてあげることでなお一層綺麗な花を咲かせます. IHIの技術の歴史を球根にみたて,ひと手間加えることで生まれる新たな価値や豊かな未来を花で表現しました.
  IHIは東北芸術工科大学(TUAD)と締結したビジネスパートナー協定に基づき,IHI&TUAD産学共創プロジェクトを進めております.

巻頭言

巻頭言

特集「産業インフラの新しい価値の創出を目指して」発刊によせて

  • 執行役員 グローバル・営業統括本部長
  • 二瓶 清

特集 産業インフラの新しい価値の創出を目指して

デザイン思考と本当のユーザーを意識した技術開発

  • 東北芸術工科大学 教授 酒井 聡

特集記事 記事1

お客さまへの価値をデジタルで創造 デジタル技術を自由自在に組合せ IHI Business Platform

  • 株式会社IHI

IHIグループでは,お客さまのニーズに寄り添い,また日々刻々と変化する状況に合わせて,お客さまにとって価値のあるソリューションを素早く提供することを目指す.その実現のための基盤として,イノベーションプロセスを支援する「IHI Business Platform」を構築した.

特集記事 記事2

IHIエアロスペース 衛星打上げビジネスへ参入! 打上げサービス事業とイプシロンSロケット開発

  • 株式会社IHIエアロスペース

2023年度の実証機打上げ後,JAXAから民間への移管が予定されているイプシロンSロケット.グローバルな小型衛星打上げ市場への参入に向けた展望と,国際競争力強化に向けた目下の開発状況について紹介する.

特集記事 記事3

EV船へ向けたZペラⓇ 電気推進システムの開発 舶用推進装置の電気推進化および再生可能エネルギーの活用を目指して

  • 株式会社IHI原動機

舶用推進装置において,脱炭素化へ向けて電気推進システムの開発,再生可能エネルギーを活用したシステムの構築が進められている.システムインテグレータとしてのIHI原動機の取り組みを紹介する.

特集記事 記事4

再生部品を利用した車両用ターボのリマニュファクチャリング 資源の再利用と品質信頼性を両立するリマニターボチャージャ

  • 株式会社IHIターボサービス

近年,社会全体における環境意識の高まりやSDGsによる持続可能な社会を実現するための取組みが活発化している.このような社会やお客さまのニーズに応えるために株式会社IHIターボサービスが提供するリマニターボチャージャを紹介する.

特集記事 記事5

振動のモニタリングサービス IoT技術を活用した設備診断サービスの提供

  • 株式会社アイ・エヌ・シー・エンジニアリング

簡易型無線式振動センサを利用した,クラウド型データ管理システムによる工場やプラントの機器の故障予知保全に役立つ振動モニタリングシステムを開発した.今後,本システムに音響センサを用いた異音検知機能を組み込む計画である.

特集記事 技術論文1

深層強化学習とベイズ最適化による渋滞制御を行う搬送制御システム

  • 株式会社IHI 物流産業システム

物流システム内の搬送路におけるワークの渋滞制御は,その問題の特性から古典制御で扱うことが難しい.そこで本研究では,深層強化学習に,パラメータ最適化手法であるベイズ最適化を組み合わせることで渋滞制御問題の解決に取り組んだ.学習を終えた制御器は搬送路の渋滞制御に成功し,古典PI(Proportional Integral)制御の性能を上回った.設計者への依存が少ない本手法により,工数やリードタイムの削減,稼働設備のエネルギー効率向上などの付加価値をお客さまへ提供できるようになると期待される.

箸休め

箸休め

土光氏の言葉に触れ,いまを考える
―愚者は経験に学び,賢者は歴史に学ぶ

  • IHI技報編集事務局

記事

記事1 こんなIHIが面白い

進化する固体ロケットブースタ
H3/イプシロンSロケットで目指す「低価格,柔軟性,高信頼性」一翼を担う固体ブースタ『SRB-3』

  • 株式会社IHIエアロスペース

商業衛星市場における日本の宇宙輸送産業のプレゼンス向上を目指し開発中のH3ロケットとイプシロンSロケット.株式会社IHIエアロスペースでは,H3ロケット用固体ロケットブースタ兼イプシロンSロケットの1段モータとなるSRB-3を開発した.取り組んだ技術開発と今後の展望について紹介する.

記事2 我が社のいち押し技術

バイオマス発電所の営業運転開始から安定運転へ バイオマス焚き循環流動層ボイラの運転実績と稼働率向上に向けた取組み

  • 株式会社IHI

2019年1月,鹿児島県鹿児島市七ツ島のIHI保有地の一角で,出力規模49MWの七ツ島バイオマス発電所が営業運転を開始した.バイオマス発電は,従来の化石燃料を焚く火力発電に比べて歴史が浅く,安定運転を実現する課題解決への取組みと運転実績を紹介する.