第64巻 第1号(2024年6月発行)
特集 未来へのクロスロードに立つ技術開発
:サステナビリティからAI 活用まで
表紙デザイン
東北芸術工科大学 グラフィックデザイン学科
久々宮 帆華 氏
木からてんとう虫が太陽に向かって飛び立つ姿は,IHIグループの技術がより良い未来へと導くことを象徴しています.
木には,IHIグループがこれまでに築き上げてきた技術が描かれており,それがさまざまな分野で生活を支え,さらに技術開発をとおして成長していく様子を表現しています.
IHIは東北芸術工科大学(TUAD)と締結したビジネスパートナー協定に基づき,IHI&TUAD産学共創プロジェクトを進めております.
巻頭言
特集 未来へのクロスロードに立つ技術開発:
サステナビリティからAI活用まで
Cover Message
特集記事 記事1
特集記事 記事2
燃料アンモニア燃焼バーナー・ボイラの商用機実証
碧南火力発電所4号機でのアンモニア20%燃焼実証試験
特集記事 記事3
特集記事 記事4
特集記事 記事5
特集記事 記事6
特集記事 記事7
特集技術解説
てくのすこーぷ
箸休め
技術論文
技術論文1
樹脂製軽量吸音ライナ技術のJAXA F7エンジン実証試験
技術論文2
技術論文3
流動層蓄熱システムの開発
- 石川温士,劉 志宏,橋場道太郎,山根善行,鬼塚久和
カーボンニュートラルの実現に向けて,再生可能エネルギー由来の電力(グリーン電力)は重要であるものの,出力が不安定なことと需要にマッチしないことから,有効かつ安定的に利用するにはエネルギー貯蔵が不可欠になる.しかしながら,現在実用化されているエネルギー貯蔵システムは高コスト,立地制約,資源制約といった難点が挙げられる.これらの課題を解決するべく,IHIは清華大学と共同で,大規模で低廉なエネルギー貯蔵システムとして,流動層技術を活用した蓄熱システムを開発した.蓄熱材には,流動層ボイラの熱媒体として一般的に使用されるけい砂を用いた.要素試験と解析を実施した後,100kW級の原理実証試験を行い,システムの有効性を確認した.