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第62巻 第2号(2023年1月発行)
特集 唯一無二の技術・製品・サービスでSDGsのその先へ

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表紙デザイン

東北芸術工科大学 デザイン工学部 グラフィックデザイン学科
片田 日菜子 氏

持続可能な地球を創るには,人々が協力し問題を解決しようと取り組むことが必要です. 地球をパラバルーンに見立て,IHIの技術が未来の地球を創る基盤となり,人々がその担い手になっていく,というメッセージを表現しました.
IHIは東北芸術工科大学(TUAD)と締結したビジネスパートナー協定に基づき,IHI&TUAD産学共創プロジェクトを進めております.

巻頭言

巻頭言

特集「唯一無二の技術・製品・サービスで SDGsのその先へ」発刊によせて

  • 執行役員 戦略技術統括本部 副本部長
  • 森岡典子

特集 唯一無二の技術・製品・サービスでSDGsのその先へ

特集記事 記事1

林業×宇宙 コラボレーション 世界の環境課題に取り組む 住友林業とIHIの協業による革新的な熱帯林・泥炭地管理プロジェクト「NeXT Forest」

  • 株式会社IHI

カーボンニュートラルの実現と生物多様性の保全のために重要な役割を果たす熱帯林.住友林業株式会社がもつ高度な森林管理・治水技術とIHIグループのもつ高いセンシングおよびデータ解析技術を適用することで,適切に保全・管理し,将来を予測する.

特集記事 記事2

ILIPS環境価値管理プラットフォームの展開 ブロックチェーン技術を活用した脱炭素社会実現への貢献

  • 株式会社IHI

IHIのIoT基盤ILIPS®などをつうじて取得した装置や設備の稼働データからCO2排出量/削減量を算出し,ブロックチェーン上で記録・管理,および環境価値としてトークン化するデジタルプラットフォームを展開中.

特集記事 記事3

EFBペレットの地産地消でサステナブル発電 バイオマス燃料の地産地消発電サイクル確立への第一歩 マレーシアでEFBペレット製造・石炭火力発電利用

  • 株式会社IHI

マレーシアでEFBペレット製造・石炭火力発電利用 パーム搾油工場から排出されるパームヤシ空果房(EFB)は,ほとんど有効利用されず,パーム農園に放置され,腐敗によりメタンを大気中に放出している.これをペレット化し,マレーシアの石炭火力発電所で初めて混焼実証を行い,バイオマス燃料の地産地消発電サイクル確立への第一歩を踏み出した.

特集記事 記事4

ガス軸受で電動ターボ機械の軽量化を実現 油なしで高負荷,低圧などさまざまな条件で使用可能なガス軸受

  • 株式会社IHI

油潤滑軸受では油を循環させる設備が必要となるが,ガス軸受はこれらの設備を必要としない.そのため,ガス軸受を使用することで,航空機や燃料電池自動車に搭載する電動ターボ機械の大幅な軽量化が可能である.IHIは高負荷・低圧など,さまざまな条件でも使用できるガス軸受を開発し,輸送機器のカーボンニュートラル実現に貢献する.

特集記事 技術論文1

固定層蓄熱システムの評価技術の開発

  • 石川温士,橋場道太郎,和田大輔,劉 志宏,鬼塚久和

カーボンニュートラルの実現に向けて,再生可能エネルギー由来のグリーン電力の普及に加えて,化石燃料に依存している熱利用プロセスの脱炭素化が重要である.熱利用プロセスの脱炭素化に向けて,短期的なアプローチとしては機器の省エネ化を推進すること,中長期的なアプローチとしてはCO2を排出しない燃料に切り替える燃料転換や,プロセスの電化とグリーン電力の利用などが挙げられる.IHIでは,省エネ化促進に対する取組みとして,熱機器からの高温排ガスの熱を回収,貯蔵(蓄熱)して,熱利用するシステムの評価技術を開発した.蓄熱材は砕石や鋼球といった高温熱を貯蔵可能な材料を用いて要素実験を実施した後,実際に稼働する発電設備の排ガスによる実証試験を行い,システムの有効性を確認した.

特集記事 技術論文2

海流発電実証試験の概要と信頼性評価・事業性評価

  • 百々 泰,越智文俊

日本近海を流れる黒潮は世界でも有数の強い海流であり,変動が少なく安定した再生可能エネルギー源として期待されている.IHIは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として,この黒潮からエネルギーを得て発電する水中浮遊式海流発電システムを開発している.そして2017年までに,この水中浮遊式海流発電システムの基本コンセプトの実現可能性を実証した.本稿では,2019年から2021年に実際の黒潮海域において実施した実海域実証試験を中心に紹介し,さらに,本システムを離島の電力源として利用した場合の経済性についても述べる.

特集記事 技術論文3

海流発電実証試験の発電特性評価

  • 藤田 穣,市口雅裕,岡諒太朗,小西信克,稲村彰信

2021年に実施した水中浮遊式海流発電システムの実証試験結果を基に同システムの発電特性について評価した.さまざまな流速条件で安定して発電運転を継続できることを確認し,試験結果からパワーカーブや内部消費電力などの発電特性を取得した.発電特性と実測した年間黒潮流速データと組み合わせて設備利用率を算出した結果,本システムが将来的に有力な再生可能エネルギー発電方法であることを確認したので報告する.

特集記事 技術論文4

JAXA F7エンジンでの1400℃級CMCシュラウド実証試験

  • 渡邉文章,山中彰平,中村武志

航空機に関して日本国内で研究・開発された独自技術の適用性についてエンジン実機を用いて実証するため,国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)に株式会社IHIが設計・製造を担当したF7-10エンジンが導入された.F7-10エンジンは防衛装備庁(ATLA)によってP-1固定翼哨戒機用に開発された高バイパス比ターボファンエンジンである.IHIは,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け,1400℃級の耐熱性を有するセラミック基複合材料(CMC)シュラウドを研究・開発し,JAXAと共同でF7-10エンジン(以下,JAXA F7エンジン)に搭載し,実証試験を行って,エンジン実環境における健全性を確認した.

特集記事 技術論文5

さらに安全な踏切を実現する高機能化版3DLR障検

  • 小鷲宜也,佐々木貴英,林 俊寛,橋爪 祥

三次元レーザレーダ式踏切障害物検知装置(3DLR障検)を高機能化する開発を行った.三次元レーザレーダ式踏切障害物検知装置とは,レーザ光を用いて対象物までの距離を計測することで鉄道踏切内の障害物を検知する装置である.より検知能力の高い障害物検知装置が求められていることから,装置の高機能化に取り組み,転倒検知機能などの開発を行った.模擬環境や実際の踏切にて評価を行い,降雪地域においても転倒物体を検知できることを確認し,従来よりも,踏切の安全性向上と不用意に列車を止めないなどの装置の安定稼働に貢献できる踏切障害物検知装置を提供できるようになった.

インタビュー

インタビュー

「世界を緻密に観察する力」から生まれる内発的発想が社会と交わる接点を見つける

  • 現代美術作家
  • 野村 在

記事

記事1 我が社のいち押し製品・技術

火力発電ボイラにおけるメンテナンスや運転支援の取り組み 遠隔監視技術を活用した運転・保守支援システム “MEDICUS NAVI®” と新しい検査・評価技術

遠隔監視技術を活用した運転・保守支援システム “MEDICUS NAVI” は,ボイラの運転状態を評価し,火力発電プラントの運転効率向上や運用性向上につながっている.また,新しい検査・評価技術により,火力発電プラントの健全性を確認し,稼働率向上に寄与している.

論文

技術論文 論文1

真空ホットプレスを用いた拡散接合プロセスの開発

  • 河合拓也,小西博之,中野渡功

精密接合,直接接合,異材接合が可能な「拡散接合」が近年注目を集めている.株式会社IHI機械システム(IMS)では40年近く前から,拡散接合用途の真空ホットプレスを製造してきた.プレス軸が1軸の単軸型を基本としながら,処理品の大型化や量産性向上の声を反映し,プレス軸数を増やした多軸型の装置などを提供してきている.近年では真空ホットプレスの開発のみならず,拡散接合プロセスの開発を行うことで,接合プロセスサポートを可能にしている.装置提案と合わせて,自社のテスト機を活用したサポート体制で拡散接合市場の拡大を目指している.