第62巻 第2号(2023年1月発行)
特集 唯一無二の技術・製品・サービスでSDGsのその先へ
巻頭言
巻頭言:
特集「唯一無二の技術・製品・サービスで SDGsのその先へ」発刊によせて
特集 唯一無二の技術・製品・サービスでSDGsのその先へ
特集記事 記事1:
林業×宇宙 コラボレーション 世界の環境課題に取り組む 住友林業とIHIの協業による革新的な熱帯林・泥炭地管理プロジェクト「NeXT Forest」
特集記事 記事2:
ILIPS環境価値管理プラットフォームの展開 ブロックチェーン技術を活用した脱炭素社会実現への貢献
特集記事 記事3:
EFBペレットの地産地消でサステナブル発電 バイオマス燃料の地産地消発電サイクル確立への第一歩 マレーシアでEFBペレット製造・石炭火力発電利用
特集記事 記事4:
ガス軸受で電動ターボ機械の軽量化を実現 油なしで高負荷,低圧などさまざまな条件で使用可能なガス軸受
特集記事 技術論文1:
固定層蓄熱システムの評価技術の開発
特集記事 技術論文2:
海流発電実証試験の概要と信頼性評価・事業性評価
特集記事 技術論文3:
海流発電実証試験の発電特性評価
特集記事 技術論文4:
JAXA F7エンジンでの1400℃級CMCシュラウド実証試験
特集記事 技術論文5:
さらに安全な踏切を実現する高機能化版3DLR障検
インタビュー
インタビュー:
「世界を緻密に観察する力」から生まれる内発的発想が社会と交わる接点を見つける
記事
記事1 我が社のいち押し製品・技術:
火力発電ボイラにおけるメンテナンスや運転支援の取り組み 遠隔監視技術を活用した運転・保守支援システム “MEDICUS NAVI®” と新しい検査・評価技術
論文
技術論文 論文1:
真空ホットプレスを用いた拡散接合プロセスの開発
表紙デザイン
東北芸術工科大学 デザイン工学部 グラフィックデザイン学科
片田 日菜子 氏
持続可能な地球を創るには,人々が協力し問題を解決しようと取り組むことが必要です. 地球をパラバルーンに見立て,IHIの技術が未来の地球を創る基盤となり,人々がその担い手になっていく,というメッセージを表現しました.
IHIは東北芸術工科大学(TUAD)と締結したビジネスパートナー協定に基づき,IHI&TUAD産学共創プロジェクトを進めております.
巻頭言
特集 唯一無二の技術・製品・サービスでSDGsのその先へ
特集記事 記事1
特集記事 記事2
特集記事 記事3
特集記事 記事4
特集記事 技術論文1

固定層蓄熱システムの評価技術の開発
- 石川温士,橋場道太郎,和田大輔,劉 志宏,鬼塚久和
カーボンニュートラルの実現に向けて,再生可能エネルギー由来のグリーン電力の普及に加えて,化石燃料に依存している熱利用プロセスの脱炭素化が重要である.熱利用プロセスの脱炭素化に向けて,短期的なアプローチとしては機器の省エネ化を推進すること,中長期的なアプローチとしてはCO2を排出しない燃料に切り替える燃料転換や,プロセスの電化とグリーン電力の利用などが挙げられる.IHIでは,省エネ化促進に対する取組みとして,熱機器からの高温排ガスの熱を回収,貯蔵(蓄熱)して,熱利用するシステムの評価技術を開発した.蓄熱材は砕石や鋼球といった高温熱を貯蔵可能な材料を用いて要素実験を実施した後,実際に稼働する発電設備の排ガスによる実証試験を行い,システムの有効性を確認した.
特集記事 技術論文2

海流発電実証試験の概要と信頼性評価・事業性評価
特集記事 技術論文3
特集記事 技術論文4

JAXA F7エンジンでの1400℃級CMCシュラウド実証試験
- 渡邉文章,山中彰平,中村武志
航空機に関して日本国内で研究・開発された独自技術の適用性についてエンジン実機を用いて実証するため,国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)に株式会社IHIが設計・製造を担当したF7-10エンジンが導入された.F7-10エンジンは防衛装備庁(ATLA)によってP-1固定翼哨戒機用に開発された高バイパス比ターボファンエンジンである.IHIは,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託を受け,1400℃級の耐熱性を有するセラミック基複合材料(CMC)シュラウドを研究・開発し,JAXAと共同でF7-10エンジン(以下,JAXA F7エンジン)に搭載し,実証試験を行って,エンジン実環境における健全性を確認した.
特集記事 技術論文5

さらに安全な踏切を実現する高機能化版3DLR障検
- 小鷲宜也,佐々木貴英,林 俊寛,橋爪 祥
三次元レーザレーダ式踏切障害物検知装置(3DLR障検)を高機能化する開発を行った.三次元レーザレーダ式踏切障害物検知装置とは,レーザ光を用いて対象物までの距離を計測することで鉄道踏切内の障害物を検知する装置である.より検知能力の高い障害物検知装置が求められていることから,装置の高機能化に取り組み,転倒検知機能などの開発を行った.模擬環境や実際の踏切にて評価を行い,降雪地域においても転倒物体を検知できることを確認し,従来よりも,踏切の安全性向上と不用意に列車を止めないなどの装置の安定稼働に貢献できる踏切障害物検知装置を提供できるようになった.
インタビュー
インタビュー
記事
記事1 我が社のいち押し製品・技術
論文
技術論文 論文1

真空ホットプレスを用いた拡散接合プロセスの開発